「私が必ずかわいくします」高山直子が自信を持ってお客さまに対峙できる理由【後編】

自分を知って、自信を持ってお客さまに接して欲しい

 

 

美容師時代の悔しい挫折が、今の会社の運営方法を作り上げ、そのおかげで離職率もとても低いのだそう。そんな高山さんのサロンで働くスタッフはどのような基準で採用しているのか。

 

「アイデザイナーはお客さまの大事な目元を扱う繊細な職業なので、履歴書の文字がしっかり書けているか、ですね。

字のうまい下手ではなく、丁寧に書いている子は目を引きます。反対に走り書きやなんとなくで書いている方は、「大丈夫かな?」と思ってしまいます。

 

また、美容業界で勤務するので、私服で面接に来てほしいですね。自分の良さを引き出せるファッションやメイクを知っているのかも見せてもらいたいです」

 

自分のいいところ…美容業界に従事していても、自分のよさについて知るのは難しいのではないだろうか。高山さん自身はどのように見つけているのか。

 

「自分を知るためにはいろいろやってみないと分からないと思います。食わず嫌いはしないようにするというか、好奇心を持ってチャレンジすることはとても大切です。

その点SNSを上手に使うことはなりたい理想像に近づけるチャンス。投稿した写真をチェックすると、自分の長所、短所を客観的に見ることができます。チャレンジしたことをSNSに投稿してその都度自分でジャッジをしていけば、どんどん自分の良さが発見できると思います」

 

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「マツエクを通じて、お客さまが変わっていくのを見るのが楽しい」と高山さんは話す。そのために自分が練習台として、いろんな美容やファッションに楽しくトライする。楽しんでいる姿を見せていきたいんだそう。

 

「 自信は責任につながります。技術者には『私があなたを必ずかわいくします!』と言い切れる自信を持っていてもらいたいんです。

 

美容って実はしなくても生きていけますが、一種の贅沢…生活の潤いですよね。それにお金を払って来ていただくのだから、こちらはお客さまに1ヶ月間、自信を持ってもらえるような施術をしなくてはいけないと感じています。

そのためにはやっぱり自信を持つこと、そして自分の引き出しをたくさん持っていることが大切だと思うんです」

 

 

一生残る挫折を味わいながらも、その挫折を現在に活かしている高山さん。

 

「思考が整理できているのか、30代がすごく楽しい。今の私が好きです」

 

どこかで見た憧れのだれかに近づくために、1日を無駄にせずいろんなことにチャレンジしているんだと笑顔で語る高山さんの姿に、多くの女性が惹かれる理由を垣間見た気がする。

 

もういいや! と諦めず、仕事も美容もファッションも、コツコツ頑張ること。高山直子さんはこれからもずっと女性から憧れられる存在で居続けるだろう。

 

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プロフィール
株式会社Fraisier
代表取締役CEO/高山直子(たかやま なおこ)

1984年9月25日生まれ。グラムール美容専門学校卒業。

14歳でスカウトされ、美容業界誌やサロンでモデルをはじめ、読者モデルとして人気雑誌で活躍。美容専門学校に進学し美容師免許を取得。ヘアサロンに就職したのち体調不良で美容師を離れ、マツエクの技術者に転身。2011年、東京・渋谷にまつ毛エクステ専門店『Amelie』を設立。現在は、「Frele」(銀座)「Reine」(池袋)「Cachette by Amelie」(渋谷)「Ami」(立川)「merci」(大阪)の6店舗を展開。

 

(取材/高橋 優璃・撮影/金田 裕平)

 

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