【美容学校関係者&美容学生は必見】芸能系ヘアメイクの夢を夢で終わらせない。芸能特化型ヘアメイク教育がリリースされます!<PR>
美容学生の将来のキャリアの選択肢として、ヘアメイクがあります。KPOPアーティストなどに象徴されるようなエンタメ業界の盛り上がりを受け、近年ではますます志望する学生が増えているのだとか。一方で、ヘアメイクは狭き門であるがゆえに、学生に対する情報が不足しています。どうやったらなれるのか、仮になれたとして、どのように仕事を得て活躍できるかなどの具体的なキャリアパスが描きづらいという側面も。
そこで当メディアを運営する株式会社セイファートが「産学連携 エンタメ(芸能)ヘアメイク教育プログラム」を発足。志望者の多い芸能系のヘアメイクに特化した授業を、年間を通して希望する美容専門学校で開催します。この記事では、プログラム講師を務めるヘアメイクのつばきちさん、ヘアメイク兼美容師として活躍できる人材を育成する表参道のサロンSui代表 冬木慎一さん、プログラムの発起人である株式会社セイファートの福井幸大さんにプログラム発足の経緯や実際の芸能系ヘアメイク現場の実情をお話いただきました!
<プロフィール>
ヘアメイクアーティスト/株式会社ランアップ
代表取締役
つばきち
山野美容芸術短期大学卒。20歳で大手ヘアサロンに就職。25歳でヘアメイクのアシスタントに転向。派遣美容師として働きながら、雑誌撮影等のヘアメイクアシスタントを約2年半学び、27歳でヘアメイクとして独立。CM、雑誌、映画、イベントなど様々なシーンでヘアメイクを担当し、数多くのモデル、俳優、歌手、アーティスト、アイドルを手掛ける。講演会や講習で後進への教育にも力を注ぐ。
Sui
代表/冬木慎一
高津理容美容専門学校卒業。青山の人気店、HAIR DIMENSION 2の店長など要職を経て、2015年10月にSuiを立ち上げる。ファッション誌、業界誌、テレビCMなどの撮影で、有名女優・モデルのヘア&メイクをこなす。相手の「なりたい女性像」を把握した上で、「本来持つ個性や美しさを引き出すこと」がモットー。確かな技術とやわらかな人柄もあり、彼を慕う女性は多い。
株式会社セイファート
教育推進部
福井幸大
2012年より株式会社セイファートに入社。これまで数千店舗以上の美容室に採用活動、集客促進、教育に関するコンサルティングを行う。世界最大手の技能教育認定組織City & Guilds(シティアンドギルズ)の日本事業責任者として学校教育や企業教育に勤しむ。2021年には自身で「Professional Services Program for Beauty Industry(PSP)」のプログラム開発とテキストを構築し、英国City&Guildsに認証を受ける。
ひとくちに「ヘアメイク」と言っても、働き方はそれぞれ
−つばきちさんは、バラエティや映画の現場、女優さん専属のヘアメイクとして活躍されているそうですね。どのような道でヘアメイクに?
つばきち:ずっとヘアメイク志望だったのですが、カットはできるようになったほうがいいと専門学校の先生からアドバイスを受けて、卒業後は一度美容室に就職しました。4年ほどそこに所属してスタイリストになりましたが、いよいよ本格的にヘアメイクの道に進みたいと思って退職。でもどうすればいいのか誰に教えてもらえるわけでもないので、ネットで地道に検索してプロのヘアメイクの方のアシスタントに就いて勉強して、そこでできたコネクションをもとに自分で営業をかけて、徐々に仕事を増やして…という流れで今に至ります。
−美容師の仕事は現在も続けているんですか?
つばきち:独立当初はフリーランスで美容師をしながらヘアメイクをしていたんですが、当時の私のヘアメイクの仕事は急にスケジュールが決まることが多かったので、お客さまのご予約が取りづらい状況になってしまって。それでヘアメイク1本に絞りました。両立するには、自分一人の力ではなかなか難しく、周りのサポートが必須です。同業の人たちを見ていても、兼業しているケースはすごく少ないように思います。
−冬木さんは、ご自身のサロンをオープンする以前から美容師とヘアメイクを両立して仕事をされていますよね。
冬木:前社の環境がそうだったんですよね。美容師をやりながらヘアメイクをする人が多くて。もちろん美容師1本の人もいましたが、僕がアシスタントについた先輩がヘアメイク8割、サロンワーク2割で仕事をする人だったんです。その流れで僕自身も美容師をやりながら、ヘアメイクの仕事をするようになりました。
−冬木さんのサロンのSuiには、そうした働き方を理想として入社する方が多いんですか?
冬木:そうですね。美容師とヘアメイク、その仕事の比重は個々で違いますが、ベースとして美容師をやりながら、ヘアメイクもやりたいスタッフばかりです。1カ月ほとんど外部のヘアメイクの仕事をしている人もいますし、半々くらいの割合でやっている人もいます。
−サロンとして、ヘアメイクの仕事はどう増やしているんですか?
冬木:僕が10年近くヘアメイクの仕事を続けているので、もともと基盤になるものはあるんです。雑誌系が多いですね。そこからその仕事を後輩、そのまた後輩に引き継いでいきつつ、その子たちがまた新たにパイプをつくって仕事を増やして…という感じです。仕事でできた人脈をもとに、つくった作品を芸能事務所に持ち込んでプレゼンするスタッフもいます。
実際のところ、両立するのはなかなかハードなんですよ。そもそも仕事を得ることも大変ではあるし、休日に外部のオファーが来たりすることもザラですしね。だから、サロンとしてヘアメイクの仕事をやると決めたからには、できる限りのサポートをしています。柔軟に有給を使えたり、メイク用品を提供したり。せっかく志した目標が中途半端に終わらないように、ヘアメイクとしても美容師としても一定のレベルまで持っていってあげたいという想いがあります。
学生の需要と、授業で学べるギャップを埋めていきたい
−ご自身の努力や行動力が大前提の世界であることはもちろんですが、お二人の話を聞いていると、環境によっても働き方や仕事内容は結構左右されるのかな、という印象を受けました。
福井:ヘアメイク、特にメディアやエンタメに関わる芸能系のヘアメイク志望の学生は非常に多いです。にも関わらず、芸能系のヘアメイクになるための必要な知識やスキルを学べる授業は全国でほぼ行われていないというのが実情でもあります。一部の学校では1日のみの特別授業で、現役のヘアメイクアーティストが講話やデモンストレーションをすることはあります。ただ、体系的なカリキュラムを作成し、継続的な教育プログラムを行なっている学校はほぼゼロに等しいです。だから、それでもなりたい学生は、手探りで進路を決めていかなければならない。そうした学生の需要と学校で学べる授業との間のギャップを埋めたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。
テレビ、雑誌、映画など、現役の最前線で活躍するヘアメイクの方々が教育に入っていただくことで、これまで漠然としていたヘアメイク志望の学生のキャリアに、一定のレールを敷くことができるのではないかと考えています。
−具体的にはどのようなことを?
福井:まずはヘアメイクに必要な知識や技術を、お二方のような講師を招いて提供していきます。芸能系のヘアメイクは、ネイルやマッサージができたほうがよかったりとか、ブローやドライがいかに重要であるかなど、現場で働いていないとわからないリアルなトピックをお伝えしたいです。それも1日のみの華やかなセミナーではなく年間を通した授業をすることで、時間をかけて、より実践的な深い内容を提供できるのではと思っています。
それともう一つ。芸能系ヘアメイクは、単に美容師として働く以上にさまざまなキャリアケースがあります。例えばつばきちさんのように美容室勤務を経てフリーになるケースもあるし、Suiさんのような、サロンとして美容師兼ヘアメイクを育成しているところに入社して働く、という手もある。現状ではそうした情報はあまり知られていないので、あらゆる道を集約して、授業でお伝えしたいですね。卒業後に初めてキャリアを考えるのではなく、学生のうちに情報や知識を得てから、自分はどうなりたいのか判断してほしい。
つばきち:卒業していざ現実にぶち当たった時に、こんなはずじゃなかった…と思わないようにするためにギャップを埋めていけるような授業ができたらなと。
>業界を正しく知った上で、自分の理想のキャリアを歩んでほしい
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