三浦編集長に聞く! 美容師のバイブル『CHOKiCHOKi』の誕生秘話(前編)
おしゃれキングのイベントはチケット予約開始20分で完売!
三浦:おしゃれキングをやっていくうちに、この人たちで1冊の本を出したらどうかなっていう話になったんです。おしゃれキングの好きなファッションやライフスタイルにフォーカスしたんだけど、素人だしこんなの受けるのかなぁと思いつつ…。実際、一冊目の反響はよくなかったんですよ。けれど、レギュラーの企画は人気あるし、続いていたのでおしゃれキングの本をもう一度出してみたんです。で、2冊目が当たったんです。
−ヒットの要因は?
三浦:等身大で身近なのがいいと言われたことがあります。一般的なサイズ感、会えるような距離感、身につけているアイテムの金額など、見ていて参考にしやすかったのではないでしょうか。美容師さんたちが古着を上手に着こなしていたんです。アシスタントだからお金もないし、工夫しないといけない。そもそもセンスがいい人たちなので、安い古着でも着こなしがカッコイイんですよね。そして第3弾として古着にフォーカスしたおしゃれキングの本を出したら、それがさらに当たったんです。僕じゃなくて、当時の担当の編集部員のアイデアですが(笑)
−黄金期がやってきた、と
三浦:そうですね。のちにイベントまでやっていましたから。1200人くらい入るライブハウスでおしゃれキングのファッションショーとヘアショーをやったんです。マンダムさんの力もお借りして。全部で7回やったんですけど、チケットが20分くらいで即完売したこともありました。2013年までやったかな。最後のころは今俳優をしている千葉雄大くんもいて。
−千葉雄大さんは、おしゃれキングをきっかけに芸能界へ?
三浦:うちに出てるのを事務所の人が見て、紹介してくれませんかって。「なんかこんな話きてるけど、興味がある?」って話したら「じゃあ会ってみます」と。千葉くんのほかにも、2.5次元のステージで活躍している人とか、ときどきドラマに出ている人もいますよ。でも、割合としてはやっぱり美容師さんが多かったです。美容師のみんなに支えられながら、『CHOKiCHOKi』は育っていったと僕は思っています。
- プロフィール
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『CHOKiCHOKi』 編集長/三浦伸司(みうらしんじ)さん
大学卒業後、出版社1社を経て内外出版社に入社。バイク雑誌の編集などを経験後『CHOKiCHOKi』の編集長に。『CHOKiCHOKi』はファッション感度の高い10代男性、美容師や美容学生に絶大な支持を受けるも、2015年に休刊。2018年に独立し、株式会社CHOKiCHOKiを立ち上げる。クラウドファンディングを実施し、2019年5月31日に『CHOKiCHOKi2019』をリリース。雑誌の発行、WEBの運営などメディアをはじめ、各種セミナーの実施やイベントの開催など、メンズ&レディースヘアスタイルとストリートファッションについて、いろいろな表現活動を行なう。
http://www.choki-2.net