「美容師力を全方位から試された」。2017 年優勝者・齋藤純也さんが語る、異色のコンテスト「SMAJ」への挑戦で美容師が得られるもの
純粋な一般の評価で勝ちたかった
-今回、予選では全体の2位だったとうかがっています。予選では票数獲得のためにどのような戦い方をされたのですか?
前回挑戦したときは、いろんな方に投票をお願いするメッセージを送ったりと必死に画策したのですが、今回はバンバンアピールすることは控えました。SNSも使いましたが、「可愛いと思ったら、良かったら投票してください」くらいのライトな言い方を選んで書くようにして、モデルさんにもあえて宣伝しすぎないようにお願いしました。
前回よりも力がついた気がしたのと、大会の趣旨どおり、本当に一般の方に評価されて勝ちたいと思ったんです。
主にしたことは来店してくださるお客さまにお話して、良かったらご家族やお友だちにも見せてくださいとお願いしたこと。そうしたらみなさんけっこう拡散してくださって、お友だちに見せたよと言うだけでなく、見たお友だちが紹介で来店してくださったりして、別の面でもいい影響がありました。
-モデルさんとの二人三脚というのもこのコンテストの特徴ですよね。モデルさんはどうやって選んだのですか?
撮影して終わりではなく、その後も一緒に戦う期間が長いので、それができるモデルさんであることが重要でした。意思疎通ができて、僕だったら好きにしていいよと言ってくれるモデルさんが柴田あやなちゃんでした。彼女がOKしてくれなかったら今回は出る意味がないと思っていて、無事にOKしてもらえて出場を決めました。
柴田あやなちゃんに連絡したときに、「(僕からの連絡を)待ってたよ」と言ってもらえたときはうれしかったですね。他の美容師さんからも声がかかっていたそうです。
-テレビにも出ている人気のモデルさんですよね。彼女の心はどのように掴んだのですか?
以前ヘアカラーをさせてもらったときに、タッチや塗り方、髪をいたわっているところに彼女がとても感動してくれて……。それからいつもきてくれるようになり、一番信頼している美容師だと言ってもらえるようになりました。
これは僕の、というよりも、「ZACC」というサロンのおかげだなと思っています。サロンの考え方や教育の根幹の部分が彼女に響いたということですからね。