「売上がないから」と諦めない！ワザあり「給与交渉術」

先述では給与交渉のポイントを上げましたが、それでも、実際の給与交渉は難しいもの。「実績がないから」「サロンの規定があるから」といったサロンの言い分を打ち破ることは簡単ではないでしょう。そんな時、

「他の人は、どのくらいのお給料をもらってるんだろう」

と気になるところではないでしょうか。「給与」とは「お金」。どんな人にとってもお給料は他人に知られたくない、非常にデリケートな情報で、なかなか知ることができないものです。

「しかし、他の人の給与を知らないのは、美容師だけではなく、サロン側も知らないことが多いんですよ」と語るのは先述の岩永さん。

「実は、サロンオーナーも、他のサロンがどれくらいの給料を出しているのか知らないことが多いのです」

岩永さんは、美容師の転職・派遣就業をサポートするアドバイザーであり、数多くの事例を見てきた。

「例えば、サロン側の給与設定が昔のままで、時代に合ってないことに気づいていないケースも。相談者さんに納得のいく就職を叶えていただくために、複数のサロンに面接をしていただき給与条件の提示を比較することをお勧めしています」（岩永さん）

つまり、「複数のサロンに応募して、比較検討する」ことこそが「給与交渉」を有利に運ぶことができるワザなのです。

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