香川発! 躍動する古都北京で活躍する日系美容室

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距離的には日本と身近でありながら、さまざまな文化や民族をもつアジアの国々。中国人口13億人、インド人口12億人など世界の人口の53%を占める37億人が暮らしている一大消費市場でもあります。そんな文化的にもビジネス的には魅力あふれるアジアで展開される日系美容室。歴史も文化も言葉も食もさまざまな都市で、土地と人に受け入れられる日系美容室のあれこれをのぞいてみました。

 


 

第1回目は北京で大人気の日系美容室ASAKURA。北京といえば言わずと知れた中国の首都、政治と文化の中心地です。1000年以上の歴史を誇る古都であり、万里の長城や紫禁城など第一級の史跡がある一方、グルメにショッピング、エンターテイメントと目覚しい発展を遂げている都市でもあります。そんな北京での大成功を収め、今夏バンコックにも新店をNEWOPENするのりにのった美容室です。

 

 

香川から北京 真の『中国ブランド』へ

 

もともとASAKURAは香川で大成功を収めていたサロン。200平米のサロン、エステ、レストランなどが融合するSPAを展開するなど順調な経営でした。しかし2000年ごろ将来の展望を考えた元代表が、日本市場でのサロンの飽和を見越して中国への出店を決意しました。

 

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2003年当時の中国は街中にパーマやカラーをした女性はほとんどいない状態。一方で富裕層の集まるエリアやメディアではおしゃれな女性がいました。つまりこれから経済の成長と共にカラーやパーマといったおしゃれが一般に広がるのに、まだそれを提供できる美容室少ないということ、そこに可能性を感じての出店でした。

中国の主要メディアが集結する首都北京からASAUKURAの理念・技術を全国に発信して真の『中国ブランド』になることが上海でなくあえて北京を選んだ理由だそうです。

 

 

北京のお客さまをひきつける

 

客層はおしゃれに対する感度の高い30代の中国人女性が中心で、現地のお客さまが90%~95%を占めているそう。中国の女性は髪質や顔の形が日本人に近く日本人美容師にとって扱いやすいのも受け入れられる理由のひとつです。

また、サロンワークと同時にメディアワークや日本のスタイルを中国にローカライズしたスタイルの発信、教育事業を行うことで、お客さまにとってより魅力的なサロンを作り出しています。

 

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日本の美容師・美容室との違いは?

 

日本の美容師は中国の美容師と比べ、圧倒的な積み重ねと経験による技術的なアドバンテージがあり、お客さまにも日本の美容技術に対する安心感や憧れがありました。しかし最近では日本、日本人というだけでの付加価値は落ち始めているのが感じられるそう。中国人美容師の技術やセンスが高まってきているためです。

 

中国人にとって大切なことは「そこに通っていることがカッコイイ」ということ。今後は日本人というだけでなく、サロン、スタイリストとしての魅力や価値をしっかり感じてもらうための技術向上やサロン経営が必要となりそうです。

 

 

北京で美容師として働くには?

 

中国の情勢が変わる中、毎年のようにビザや資格の必要条件が変わっているのが現状。就労ビザの取得は年々難しくなってはいます。中国で就労するのに必要なビザはZビザ。申請には各種書類が必要で一部は中国語訳も必須ですので詳しくはエージェントに相談するのもいいですね。

また中国には統一した美容免許というものはありませんが、日系美容室で実際に働こうと思ったら日本の美容師免許を必須としている企業が大半です。

 

 

4000年の歴史と急速に発展する都市の鼓動を感じながら美容師をしてみたい! そんな人にオススメの都市北京。スケールの大きい美容ビジネスが楽しめそうですね。

 

(取材・文/QJナビ編集部)

 

  取材協力

ASAKURA
www.asakura.com.cn/jp/

 

美容師海外エージェント
セイファート海外サポート
www.seyfert-cd.jp/abroad/

 

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