【佐藤真那人&斎藤剛】涙・涙・涙の独立ストーリー。原宿punelの内装工事〜オープンまでの密着レポート<PR>
渋谷で物件を探すも、フライング続き
ちなみに共同代表の斎藤は、まだ前サロンに勤務していました。一方僕はフリーランスの身だったので、時間の融通がききます。出店に際してはほとんど僕が動き、逐一斎藤に報告していました。
しかし出店までの道のりは山あり谷ありの日々。まずなかなかイメージに合う物件に巡り会えませんでした。出店場所として想定していたのは渋谷で、僕たちが提案するハイトーン好きな若年層をターゲットにしていました。ようやく希望の物件を見つけても、ヘアサロン不可だったり、契約寸前で白紙になったり、電気系統に問題があったり…。まずは物件が決まらなければ何も始まらない。とにかく隙間時間を見つけては不動産巡りをしていました。やっと見つけたのが原宿のこの物件です。晴れて2月に契約を交わすことができました。
ところがその後、予想だにしなかったトラブルに見舞われるんです!
シャンプー台をビーティガレージさんで購入する事は決まっていました。でも内装工事は別の業者に依頼しました。今となっては、工事全般丸ごとビューティガレージさんにお願いすればよかったと悔やまれます…。
内装業者は夜逃げ?そんなことってある?
僕が依頼したのはアーティスト色強めな内装デザイナー。ポップなイメージのお店を作りたかったので、自分たちのこだわりを上手く表現してくれるんじゃないかという期待感もありました。しかしこれが大きな誤算でした。
まず設計デザインには大幅に時間がかかりました。2月の時点で物件契約を交わしていたのにもかかわらず、そのまま1カ月間放置され続けたのです。何度もこちらから連絡しても設計が進んでいる気配もなくて…。ようやく工事着工というその時、業者との連絡がプツンと途絶えてしまったんです。すでに手付金の一部を支払っていました。いきなりのことだったので、一瞬、何が起きたのか状況を理解することができず、パニックになってしまいました。
これが逃げられたということなんだ…。待ち続けた1カ月間は無駄だったんだ…。夢を託した相手に裏切られた事実をここで受け入れなければ、前に進めません。
なんとか気を取り直して、内装を請け負ってくれる新しい業者を探し始めましたが、当然ですが、今すぐの工事は無理と突き返される始末。なかなか工事日が確定しないまま、やりきれない思いで物件の家賃だけを払い続けていました。
ようやく工事が決まったのが、5月のゴールデンウィークの最中でした。オープンは5月12日に決定していたので、突貫工事になります。工事日数はギリギリだったので、僕もサロンワークは休業し、工事に専念することにしました。壁面の塗装、セット面の机、鏡の設置など、体力の限界までやれることは何でもやりました。
ちなみにビューティガレージのシャンプー台は3台購入しました。エレベーターのない2階のテナントなので、待機していたスタッフと階段で運ぶのはキツかったです。なんとか階段から入り口まで運び入れることができましたが、あと数センチでも間口が狭かったら?と思うとゾッとしますね。
しかし梱包から取り出してシャンプー台を設置するまでは、拍子抜けするくらい、あっという間に完了しました。職人さんも手慣れた様子で段ボールから取り出し、説明書を確認しながら作業を進めていきました。シャンプー台の図面に合わせて、床から水道管や電気の配線が設置されています。その上に椅子と陶器ボウルを配置して固定させるだけ。廃材や段ボールなどが積み重ねられた薄暗い店内で、立派にシャンプー台3台が鎮座する様子を見た時は少しホッとした気持ちになりました。