ChatGPTは是か非か?美容業界のシンギュラリティはいつ来る?森越×米田×青木×山内の4大巨頭が先導「現場美容師のためのAI戦略と包括的探求」

 

美容室のシンギュラリティはいつくる?

 

編集部:美容室におけるシンギュラリティ(AIが人類の知能を超える転換点)はいつ起こるのかという質問を用意していたんですけど、もうすぐそこまできているってことですかね。

 

森越:もともとは2045年と言われていましたけど、2024年、2025年と言われるようになりましたよね。

 

 

米田:いや、もう今年ですよ。

 

山内:ここまでの話で結論出ていますよね。もう余裕で人間の能力を超えていると思います。

 

森越:当然、美容業界を変革する力もあるんですけれど、僕はこのAI革命を人任せにしちゃダメだと思うんです。美容師の美容師による美容師のための革命にしたい。だから、政治家や専門家が参画し、約600名の美容師の賛同を得て、デジタルサロン協会という組織をつくりました。国もデジタル化を進めて生産性を高めようとしているので、国を巻き込んで、美容師ファーストを念頭に置きながら、大きくアクションしていくつもりです。

 

 

青木:あくまで「美容師のため」というコンセプトに、僕も共感しています。

 

森越:何のためのAI活用であり、デジタル化なのか考えたとき、僕は美容師が美容師の本質と向き合うためだと思っています。かつては雑誌、今はSNSでどれだけ露出を増やして集客するかが成功のカギのように思われがちですが、技術がともなっていない美容師もいるし、実力があるのにユーザーに届いてない美容師もいると思います。

 

山内:僕も同感です。自分以外のヘア写真で集客する場合もあります。お客さまからしても、SNSや集客サイトって信頼できる情報ばかりじゃないんですよね。

 

 

森越:だから、美容師の本質に向き合って、本当に技術も人間性も備わった美容師が、世の中に価値を届けられるようにしたい。そのためのデジタルサロンなんです。

 

ところでデジタルサロンって何?

 

編集部:先ほど、森越さんのクローンを作るという話もありましたが、デジタルサロンでどんなことができるようになるんでしょうか。

 

森越:例えば、COAがデジタルサロンをメタバース(3D仮想空間)上に出店したとします。そこには青木さんのクローンのコンシェルジュがいて、髪の悩み相談に乗ってくれます。その上で、メニューを決めて決済をして、お客さまは髪を切るためだけにCOAにくる…。サロンにくる前に悩みが解決している世界観をイメージしています。

 

編集部:その青木さんっぽさはどうやってつくるんですか?

 

 

森越:青木さんの特徴をプログラミングするんですけれど、ChatGPTのようなAIのシステムをつかえば、あとは自動生成なんですよ。2週間くらいあればできちゃいます。

 

編集部:たとえば、i.の山内さんは、今と10年後は同じじゃないですよね。その違いも表現できるんですか?

 

森越:できます。山内さんの話し方、方言、間の置き方、回答の中身までそれらしくつくることができます。極端な話、20代の山内さん、40代の山内さんもつくれる。なので、レジェンドたちのマインドが宿るクローンをつくることもできるんですよ。

 

編集部:すごい! クローンなら24時間365日どこでも対応できるだけじゃなく、時空も超えちゃうんだ。

 

森越:年代の違う山内さんが同時多発的に、お客さんの相談に乗る時代がきますよ。

 

 

>美容師が新AI時代を生き抜くには?

 

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