ChatGPTは是か非か?美容業界のシンギュラリティはいつ来る?森越×米田×青木×山内の4大巨頭が先導「現場美容師のためのAI戦略と包括的探求」
ChatGPTが世界のルールを変える!?
編集部:米田さんもAIを使って何か会社で取り組んでいることがありますか?
米田:Webマーケティング戦略に関するテキストは全部ChatGPTで書いています。ChatGPTのバージョン4.0が出てから、入力に対する回答がどんどん最適解に近くなりました。
ChatGPTの利用料って月20ドルなので、誰でも使えるんですよ。例えば、卒業論文のテーマにあったキーワードを整理して、コピーアンドペーストで文章を整えて提出して、普通に卒業できたという話も聞きますし(笑)。
あとは大手広告代理店に内定が決まったお客さまが、新卒代表で挨拶をすることになったんですけれど「全く話す言葉が見つからない」と。でもChatGPTを使って台本を作って話したら、会社から超褒められた、みたいな(笑)。
編集部:おおぉ…そんなことまでできるんだ…。少し怖い気もします!
山内:AIはめちゃくちゃ頭いいですよね。イタリアがChatGPTを規制したり、イーロン・マスクがChatGPTのアップグレード停止の書簡に署名したという話も理解できますもん。
米田:ChatGPTの仕組みを使ってやろうと思えばいろんな可能性があって、例えば、メールアドレスを自動生成して、アカウントを量産し、レアなチケットの抽選に一斉に応募させることもできるはず。これができたら、ライブとか行き放題になるじゃないですか。あと最近、Instagramのアカウントが今急激に増えています。急にフォロワーが増えたり、バズったり、再生回数が異様に多かったりするアカウントもある。それらは全部AIBoT(AIによってタスクや処理を自動化するためのアプリケーションやプログラムのこと)の仕業かもしれない。つまり、人が見ているんじゃなく、BoTがアクセスしているだけ。「僕たちの動画は全員再生回数200万回再生超えています」みたいな事実を、人工的にでっちあげることだってできる。
山内:それ面白いね。会社作ってやろう(笑)。
米田:実際、AIの力で新しい会社がどんどん生まれてますし、ボロ儲けしているところいっぱいありますよ。
森越:マジでAI戦争ですよね。
米田:この先、iOSにChatGPTのようなAIを含む検索ツールができると思うんですよ。すると、ユーザーの情報の集め方が変わります。例えば、「栃木県 髪質改善 美容室」と検索したら、Googleの場合は検索結果画面にずらっと関連するURLが並びますよね。それが、AIを使えば立地や料金などのサロンの情報を読み込んで、ダイレクトにコレ!という美容室を出してくれる。そうするとSEO(検索エンジン最適化/検索結果ページの上位に表示させてWebサイトの流入を増やす)意味なくね?という話になりますよね。同じことがInstagramやYouTubeにも言えるから、これからルールチェンジが起こります。