【日本の美容を世界へ】アフリカに美容学校を設立!?MR.BROTHERS CUT CLUBのバーバーアカデミーをガーナに設立。代表・西森友弥が語る世界標準の教育構想

 

今年1月、地球の裏側から耳寄りニュースが飛び込んできました。日本のバーバー文化を牽引する存在『MR.BROTHERS CUT CLUB』がアフリカ西部に位置するガーナ共和国に「BARBER ACADEMY(バーバーアカデミー)」を設立。日本のアパレルメーカーCLOUDY(クラウディ)とコラボして実現した今回のプロジェクトは、第一期生として60名が入学し、すでに現地での教育がスタートしています。雇用創出を目的に世界で技術指導も行っている代表・西森友弥(にしもりともや)さんに、アカデミー設立の背景やガーナを場所として選んだ理由など直撃。またアフリカ・ガーナに美容留学中の近藤茂樹(こんどうしげき)さんによる現地レポートもお届けします。

 


 

西森が注力する「教育」と、その先にあるもの

 

——待望のバーバーアカデミーの設立、おめでとうございます! しかも学校を建てた場所が、アフリカということにも驚いています。ガーナにアカデミーを作ろうと思った背景と、アフリカに目を向けた理由を教えてください。

 

MR.BROTHERS CUT CLUB中目黒店にて

 

アカデミーはずっとやりたかったことで、長年の目標でした。今回やっと形にできて、本当に感無量ですよ。僕らは世界各国でメンズカットのセミナーをやってきて、教科書も英語版と中国語版を作って、それがありがたいことにめちゃめちゃ売れていて。つまり「教育」に注力してきたんですけど、その理由は2つあって、ひとつは会社を長く存続させるためです。教育がある会社は30年、40年とちゃんと息長く残り、ブランドも確立できるじゃないですか。もうひとつは、技術指導によって雇用の機会を生み出すことができるということです。働くチャンスが増えれば、希望が生まれる。世界中の若者の夢をサポートしていきたいなと思ったときから、アカデミー設立が視野にありました。

 

 

日本と韓国の美容師は国家資格なのでハードルが高いんですが、欧米は資格がないので、技術さえあれば明日からバーバーになれます。今回ガーナという土地を選びましたが、これは狙ったわけではないんです。今回のプロジェクトを一緒に立ち上げたアパレルメーカーのCLOUDYが、ガーナにて雇用創出を目的とした自社工場を運営しているんですね。アパレルの収益の一部をNPOの活動費に充てて、現地での学校建設や農業支援、ワクチン接種などの支援を行っています。そういった実績があることから、ガーナの首都アクラの市長が全面的に協力してくれて「公立」にすることができました。ガーナ初の公立の美容学校が生まれたというわけです。国がしっかりバックアップしてくれているので、教師への給料をはじめ、教育環境をより整えることができています。

 

 

 

>日本のバーバー文化が世界へ

 

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