理容室人気の背景はニューヨークバーバーブーム！

最近の理容室人気の背景には“ニューヨークバーバーブーム”の影響があります。これは、近年ニューヨークで注目された50年代のレトロファッションのこと。刈り上げ、七三分け、スーツといったクラシカルなスタイルの流行と共に、理容室の存在が見直されているのです。

そもそもニューヨークなどでは今でもバーバーショップに多くの人が集まり、髪を切るだけでなく住民たちの憩いの場として根付いています。

そんな折、アメリカやヨーロッパなどのファッション感度の高い人たちの間で“古くていい物”や“伝統的な物”に対する認識が高まると、一気にレトロブームに火がつきました。それをいち早く取り入れた日本の芸能人などの影響により、国内でも若い世代も視野に入れたオシャレなバーバーが増えているのです。

バーバーならではの人気の理由とは？

やはり、理容室と美容室の最大の違いはシェービングがあるかないかです。シェービングの際にあてられるホットタオルを目当てに通う人がいる、とも言われるほど。

しかし、最近の傾向はそれ以外の部分にもあるようです。オシャレな若者たちの間でバーバー人気が高まっている陰で30～40代の大人世代も、バーバーに通う人が増えているのです。

どうやら大人世代の男性たちの「女性に見られる事が恥ずかしい」といった意識が大きく関係しているようです。今まで美容室に通っていた男性たちが年を重ねるに連れて、若い女の子に囲まれたり、あまりにオシャレな美容室の空間に居づらさを感じるようになるのだと言います。バーバーブームの後押しもあり、こうして身だしなみを気にする大人たちの足が再び理容室に向き始めているようです。