「どうせうまくいかねぇ」っていうご批判、大歓迎! ムカつく言葉への反骨心がクリエイティブの栄養だ

映画は人間の欲望全てをぶちこまれたクリエイティブ

 

STUDIO IKKIホームぺージより

 

柴田:映像の面白いところは、クオリティコントロールがフィジカルとつながっているところです。音楽などの音で全然印象が変わってくるし、映像の切れるところがコンマ1秒違うとこれもまた印象に影響を与えます。映画って人間の欲望全てがぶち込まれたクリエイティブであり、言ってみれば「世界をつくる」ことだと思うんですよね。だからこそお金も時間もかかるんだけれど、表現の幅はほかとは比べものにならないです。

『カミガタ。』をつくった圧酢雨も「STUDIO IKKI」のプロダクションマネージャーとして入ってもらっています。彼女は専門学校を出て美容師になったんですが、2年目の今、すでにサロンワークには入っていなくて、ヘアメイクや映像の現場での活動がメインになっちゃいました。

 

 

彼女はクリエイティブに向いています。なぜかというと「こうしたい」という理想を掲げたら、途中で妥協したり、曲げたりすることなく、そこに向けてやりきるから。なので、物理的に無理なことも平気で言うんですよね。現場は大変だけど、そのくらいの意志がないといいものはつくれないと思うんですよ。反対に僕は周りに気を使って忖度しちゃうタイプ。だから、ディレクターというより、プロデューサーとして、お客さんを集めたり、みんなが気持ちよく働けるように裏で動いている感じですね。

 

気づけばこの映像制作の仕事にもすっかりハマっています。みんなも美容師っていう肩書に捉われず、面白いって思ったことはどんどんやっちゃえばいいんじゃないですかね。というか、肩書って何なんですか…。肩書って(笑)。

 

 

 

プロフィール
柴田修平(しばたしゅうへい)

山梨県出身。山野美容専門学校高等課程卒業。山梨・東京で数店舗の美容室を経て阿佐ヶ谷3349を立ち上げる。女性モード社『ヘアカタ。』『カミガタ。』プロデュースや、オリジナルシャンプー・化粧品開発、イベントの企画立案など活動は多岐にわたる。阿佐ヶ谷3349代表に加え、阿佐ヶ谷LAND代表兼発起人、合同会社Rebellion代表、合同会社seele代表、STUDIO IKKI代表を務める。

 

 

プロフィール
阪井明日菜(圧酢雨)

埼玉県出身。日本美容専門学校卒業後阿佐ヶ谷3349に入社。ヘアメイクを中心に、外部クリエイティブ活動を柴田さんと共に統括する。また、社長秘書としてマネジメント全般にも関わる。
柴田さん曰く、圧がない、酸いも甘いも経験して欲しいという願いを込めて【圧酢雨(アッスー)】と名付けられ、阪井さん本人もこれを気に入っている。

 

 

(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)

 

 

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