クリエイティブが美容の枠から溢れ出た! アートすぎる美容師たち
アート活動の意外な理由
―美容師とアートの制作に共通点はありますか?
ものすごくありますよ。例えば、線画はきれいなライン、黒と白の抜き、とめ、余白、全てのバランスが重要です。何度も何度も線を描き直して自分の中で最高のバランスを見つけ出すんです。その繰り返しは美容師としてそれぞれのお客さまへの、最高の似合わせのバランスを模索するのに似ています。どちらにも絶対に必要な感覚です。
―個展も行われていますが。
個展を開催して“場”を設けることがアートの目的と言っても過言ではありません。もともと美容師としてお客さまへのライフプランニングをしたいという気持ちが強くありました。髪を切りにきたお客さまにファッションの提案もしたいし、おいしいご飯屋さんを教えたいし、休日に素敵な体験ができるイベントの紹介もしたい。その一環として、アートの個展に足を運んで、感性を豊かにする体験を提案できたらいいなと。そのための“場”としての個展だと思っています。
アートは見て、体験して、感じた時、小さなスイッチが切り替わり人生を豊かにすると信じています。
最近僕のアート作品を買ってくれた方が、「アートは心を豊かにしてくれますね。きっと子供たちの成長に力を貸してくれるのでうれしい。」と言ってくださって、僕も本当にうれしかったです。
―“場”を提供するためのアート。今後はどのようなことにチャレンジされるのでしょうか?
実は提案の一つとして水餃子屋さんもはじめていて、最近の個展ではアートを楽しむと共に水餃子も食べられるイベントにしたんです。地方はどうしても距離の問題があるので、一か所で色々なことが楽しめる“場”を作りたいな、なんてことも考えています。
アート制作のすゝめ
アートに触れることによって考え、感じると絶対に自分自身の何かが変わります。明日からのいつもの日常の景色が変わるんです。自らアート作品を作るのでもいいし、観て感じることでも変化は現れます。
そして、僕がアートを制作する中で得たのは、他業種との関わりによる、違った価値観や方針の共有とそれによる変化です。新たなコミュニティーを持つことで価値観が豊かになるのを感じています。ぜひアートに触れて、自らの変化を楽しんでみてください!
プロフィール
相田 一樹
1988年新潟県三条市出身のアーティスト/CLOE by LUVISM スタイリスト
新潟市を中心に活動している。ILLUSTRATOR KAZUKI AIDAとして、ローカルカルチャーに向け発信し続ける。エロティックでエキゾチックなイラストは感度の高い幅広い年代の人達から支持を受ける。
フリーで活躍中の傍ら、多数のイベント企画主催、他のイベントPOP UPを開催。
アートで磨いたバランス感覚を武器に美容師としても活躍中。
Instagram: @illustrator_kazuki_aida @ kazuki__aida
>好きなことをみんな仕事にダンスな美容師 -AND YOHEI SHIMIZUさん-