5,000点以上のサロン専売品が気軽に買える新感覚の美容室alotta吉祥寺店。お客さまとの信頼関係がより強固になるその仕組みとは。
ショップでの信頼があるからこそ、サロン誘導へ繋げやすい
-ショップで働いている方は美容師さんなんですか?
ショップ専任のスタッフは、全員美容師免許を持っています。サロン側の美容師が店頭に立って接客をすることももちろんあります。サロン側の美容師が店頭に立つことの何がいいかというと、サロンに来店してもらうきっかけになるんです。
これだけの専売品を扱っているので、ただ一口にシャンプーがほしいと言っても選択肢はたくさんあります。だから、お客さまがなぜシャンプーを探しているのか理由を伺うところからスタートして、ヘアカラーの頻度や、アイロンやコテの種類や温度、どんなスタイリングをしているかなど、細かくヒアリングしてから商品をオススメするようにしています。そうして話を聞いていくと、次第に髪の悩みの根本的な原因についてのカウンセリングまで進められるので、美容師側にしてみれば、「自分ならこういう施術ができるし、こんなメニューがある」という提案がすごくしやすくなるんです。お客さまにしてみても、詳しくヒアリングされた上での提案だから、その美容師にお願いしたくなってきますよね。
実際にショップでの接客をきっかけにサロンに来店するようになったお客さまがほとんどです。
―既にショップで一度接客された上でサロンに来店してくださったら、信頼関係もある程度築けていそうですね。
サロンは全個室なので、落ち着いた空間でじっくりお客さまと向き合うことができる。写真はご家族やご友人と同室で施術を受けていただくこともできる2名様用個室。
そうですね。ある程度話を聞いている分、深いところからカウンセリングをスタートしやすくなるので、よりお客さまにフィットした提案がしやすくなるというメリットがあると思います。
今サロン側で働く美容師のほとんどが、「お客さまとしっかり向き合えるので、ここで働いている」と言っています。ショップでの対話がきっかけで、自分を求めて来てくださったお客さまだからやはり初めから距離感は掴みやすいです。加えて、サロン専売品に興味を持つお客さまはそもそも美容にこだわりも強い。その分、自分の提案や技術に一定のレベルと価値を期待しているからこそ来店してくださっているわけなので、やりがいも非常に感じられると思います。ちなみに、「向き合う」という意味では、サロンは全個室なので、一対一でお客さまに合わせた雰囲気づくりができるという点も魅力に感じられるポイントではないでしょうか。
alottaのビジネスモデルをゆくゆくは全国へ
―今後このスタイルのサロンをどのように展開していく予定でしょうか?
僕の個人的な話をすると、美容師としてある程度のことをやり切った上で、さらにチャレンジをしたくてここに転職をしたという経緯があります。だから将来的には、この新しいビジネスモデルを全国的に店舗展開していきたいと考えています。この「サロン専売品ショップが併設されているサロン」というスタイルを、自分たちだけのものにするつもりもなくて。やりたいと希望する人がいれば仕組みやメーカー、ディーラーさんを紹介していくことも検討しているんです。もう少し言うと、このスタイルの美容室は、美容師の働く選択肢を増やすことにも繋げられると思うんです。美容師として働きたい人はもちろん、時間や体力に制限があるけれど、美容に関わりたい人は専売品ショップで知識を活かしながら働くこともできる。長く美容の世界に携わってくれる人が増えてくれたらいいですし、素晴らしい職業なのに、なり手が少なくなっていくのはすごく悲しいこと。このスタイルのサロンを広めていくことで、少しでも業界貢献に繋がれば嬉しいですね。
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プロフィール
alotta吉祥寺店
マネージャー
逢坂俊也(おおさかとしや)
徳島県出身。関西美容専門学校卒。関西屈指の有名サロンでスタイリストとして活躍。教育担当等の要職を経験した後、新たな挑戦の場所を求めてalotta吉祥寺店に参加。専売品ショップとサロンの双方をマネージメントしながら、今後の店舗展開に向けて注力中。
(文/QJナビDAILY編集部 撮影/黒川ひろみ)
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