スタイリストソムリエが常駐し、お客さまは個室でサービスを受ける。まるでホテルのような居心地を提供する「alotta」に迫る!
スタイリスト・佐藤貴裕さんインタビュー
「お客さまのペースに合わせた接客ができるのは個室のメリット」
第一印象を大事にしているというスタイリストの佐藤貴裕さんも、現在の思いを聞かせてくれました。
-個室で施術するにあたり、どんな接客を意識しているのでしょうか?
佐藤さん:まずは“第一印象”がすべてだと思うので、明るい笑顔での挨拶を一番に心がけています。初めてご来店されたお客さまは、個室で構えてしまうこともあるので、その緊張をほぐすような感じでフランクに話しかけますね。ただ、なかにはできるだけ静かに過ごしたいという方もいるので、それぞれのお客さまのペースに合わせてコミュニケーションをとっています。
オープンな美容室だと周囲の方の目があるので、お客さまによって接客を変えるのが難しいですが、個室なら周りを気にせず伸び伸びと振る舞えるのがいいですね。
-これまで勤務するなかで、難しいと感じたことはありますか?
佐藤さん:元々、あまり閉鎖的な空間が得意ではないこともあり、個室での接客に慣れるまでは難しさを感じていました。でも、だんだんとお客さまのペースを掴めるようになってくると、むしろ狭い個室でのコミュニケーションが楽しくなってきて。おしゃべりが好きな方だと込み入った話もしてくれたり、気持ちが顔に表れたり、本音がわかりやすいですね。
ここに勤務する前から通ってくれているお客さまもいるんですが、個室になってからの方が会話が増えて、コミュニケーションがとりやすくなりました。
-これからの課題はどんなことでしょうか?
佐藤さん:個室でのサービスということで、それぞれのスタイリストのやり方があるのは当然だし、それでいいと思っています。でもお互いがどんなことをしているのかが分からないぶん、“井の中の蛙”になってしまう可能性もあります。また見えていないがゆえに、互いに注意し合って改善するという質の向上も忘れてしまうことも。そこが個室の盲点ですよね。自由度の高さはそのままに、全体のレベルアップを図っていきたいです。
- プロフィール
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株式会社トリコ インダストリーズ
代表取締役社長/村島 有治(むらしま ゆうじ)
1994年、父親が創業した美容室用品の輸出入業を行う株式会社トリコ インダストリーズに入社、2004年に代表取締役社長に就任。美容・理美容ディーラー・株式会社ヘアラボ小林の代表取締役社長も兼任する。2013年に理美容品のプロツールショップ「ファイブ表参道店」、2016年4月に全室個室型の大型美容室「alotta」をオープン。
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スタイリスト/田村 彩(たむら あや)
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スタイリスト/佐藤 貴裕(さとうたかひろ)
(取材・文/高良空桜 撮影/QJナビ編集部)