鎌形諒率いるAI TOKYOが描く5年後のビジョンは? 経営計画発表会レポート!
5年先、10年先、社会の価値観が変わったときにAI TOKYOもまた変化する
―後半は、関係者による質疑応答が行われました。ここではその中で特に印象的だったものをレポートします。
−経営計画発表会をやっている会社は、美容業界の中では珍しいはず。準備など非常に時間と労力がかかるはずだが、あえて開催した理由は?
鎌形:AI TOKYOは2年たってようやく経営の形が整ってきたところです。従業員だけではなく、メディアなど外部の協力してくださっている方々にも会社のことを知ってもらって、一緒に作り上げて行きたい気持ちがあります。僕は、経営計画発表会は、毎年やるべきだと考えています。計画は常に変動するもので、修正も加わります。その理由を説明する場は設けたいですね。また、今後は、資金調達先である金融機関の方もお呼びできるようにしたいと思います。株主総会のようなオフィシャルな場にする予定です。過去~現在~未来の説明がステークホルダーからの信頼に繋がると考えています。
また、こうした会を開催することで、社内に向けてはスタッフが一枚岩になるというメリットがあります。僕の口から直接理念やパーパス、ミッションや行動指針を伝えられたことで会社の目指している方向、一人ひとりが目指すべきところがわかったと思います。
―AI TOKYOを始めた2年前と現在で変化や方向転換がありましたか?
鎌形:変わったところはまだありません。会社を立ち上げたときに、僕を始め、若いスタッフが成し遂げたいと考えていることがようやく形になり始めて、この経営計画発表会を開催することができました。なので、変化があるとしたらこのビジョンを達成した後だと思います。でも、その頃には僕も30歳を過ぎ時代の流れや価値観が変わってくるはず。新型ウイルスの影響下で青春時代を過ごした世代にとっては、僕が先程お話しした“自己実現”が正解ではなくなっている可能性もあります。そのときには、会社ごと変化しなければならないと思います。
変化をおそれず、猛スピードで成長し続けるAI TOKYO。この日語られた計画の実現を目の当たりにするのは、そう遠くない未来の話かもしれません。
- プロフィール
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AI TOKYO
代表取締役社長/鎌形諒(かまがた りょう)
応募倍率30倍を超えるトップサロン「OCEAN TOKYO」に就職。
当時、最速の2年でスタイリストデビューを果たし、月平均売上460万円を超える。
その後、歴代初のディレクターとなる。退社後、株式会社P.Bの代表取締役社長として「AI TOKYO」を渋谷に出店。カミカリスマにて、世界に誇る日本の美容師としてアワード受賞。従業員の自己実現やステークホルダーの幸せを実現させるために美容室以外のITや不動産事業等も手掛ける。モットーは『良い美容師である前に良い人間であれ』。
(文/須川奈津江 撮影/菊池麻美)
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