「最高のシャンプーを提供するサロン」が最初のコンセプトだった −airグループ20周年の軌跡を岩田社長に聞く!【前編】−
「air」は1999年に誕生。10年目には新ブランド「LOVEST by air」や関西、九州への直営店の展開。すべての“美”が集まる総合エンターテインメント企業を目指し、ヘアケアグッズの開発や販売、エステ、ネイルサロン、人材教育など幅広い分野で成功をおさめてきました。
20年、止まることなく常に新しいサロンのカタチを体現してきたairグループの軌跡を代表取締役社長/岩田 卓郎さんにたっぷりとうかがいました。インタビューは全3話、今回は第1話です。まずは「air」が生まれる前の話からどうぞ。
「どうして似た髪型ばかりなのか」美容師がつくるヘアがよく思えなかった
もともと僕はトニータナカというヘアメイクアップアーティストの元で、ヘアメイクを教わりながら1年ほど働いていたんです。その後、クラブイベントのオーガーナイザーになって、自分からイベントを仕掛けるようになりました。具体的には、ヘアメイクショーやファッションショーなどをしていたのですが、次第にアーティストたちがクラブに集うようになり、その中には美容師もたくさんいたんです。
美容師はお洒落だし、繊細なアーティスト集団なんだけれど、つくるヘアスタイルがみんな似ていると思っていました。僕はヘアメイクの経験があるから、同じ髪型を量産することに、すごく違和感を抱いたんです。ヘアメイクはタレントさんを生かすこともあれば、広告として商品を生かすためのメイクを施すこともある。つまり、一つとして同じ作品はないし、同じ作品があってはならないんですよ。
もちろん、一般のお客さまとタレントとは仕事もライフスタイルも違うから、事情が異なるのはわかります。でも、どうして同じようなヘアばかりなのかなとずっと疑問に感じていました。だから言いたい放題言っていたんですよね、「なんで似たようなヘアばっかり作ってるの?」って。
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