ゆるキャラならぬ、きつキャラ!? カリスマ美容師はハサミの力で「アダチン」を救えるのか…!【前編】
人気キャラとの間にある、超えられない壁
そんなアダチン、電車で30分かけておしゃれな大人の街、銀座にやってきました。
「ウワァァァァァァ」
アダチン:「こ、ここが銀座!? 所得の高そうな匂いがするチン! 場違い! 場違い感がものすごいチン! 今すぐ足立区に引き返して荒川に飛び込みたいチン!」
「あ! あれだチン!」
好奇の視線を感じながらもたどり着いたのはココ、LOVEST 銀座 by airです。
アダチン:「ガラス張り…そうか、銀座はどこからか流れ弾が飛んできたりしないんだチン! よし、勇気をだして3人に会いに行くチン」
「ごめんくだチーン。アダチンが来たんだチーン」
ご覧ください。これがおそらく日本初の「人気が欲しいあまり美容室に来てしまったゆるキャラ」です。
アダチン:「こ、こんにちは……ぼく、長門さん、飯野さん、中村さんに会いたいんだチン。切実な相談があるんですチン……」
突然現れた青と白のモコモコに、スタッフの方は完全に困惑した表情を浮かべながらもそこはプロです。「少々お待ちください」とアダチンを待合室へ通してくれました。
「「「おまたせしまし…」」」
「「「えぇぇぇ!?」」」
思いがけない来客にマンガかよってぐらいのリアクションで驚く3人。そりゃそうだ。ゆるキャラが来店することなんて、本来ありえないですからね。
アダチン:「はじめまして。びっくりさせてしまってごめんだチン。実は…」
アダチンは自分の生い立ちを話し始めました。就職とリストラを繰り返してきたこと、唯一無二の(元)公式キャラであること、2015年のゆるキャラグランプリでは253位だったこと、でも前年は181位だったことなど…。
「くま◯ンとか、ふなっし◯みたいな人気者になりたいんだチン」
すべてを話し終えると「ぼくを変身させてほしいんだチン。スターになりたいんだチン!」と、切実な願いを伝えました。
「たしかにちょっと野暮ったいね」「どう切ろっかー?」と、
ツッコミどころ満載なのに真面目に悩んでくれる三人。
まずは、それぞれがアダチンにぴったりだと思うヘアスタイルのイメージを固めていくようです。
かなり悩んでいる様子の飯野さん(左)、長門さん(中央)。一方、中村さん(右)はスラスラとイメージを描き起こしていきます。なにかアイデアが浮かんだのでしょうか。