30歳美容師が語る「20代でやっておいてよかったこと、30代に向けて準備すること」【前編】
関係者のふりをしてパーティーに潜入!? 木村さんの驚異の行動力
寺村:俺は一平のアシスタント時代のモデハンのしかたを尊敬していて。プロのモデルに声かけても、事務所があるから断られるじゃん。でも怖じけずにいくっていう。
一度、某ファッションイベントのパーティーに関係者を装って入ったこともあったよね。
木村:知り合いもいないし、コネもないからどうしたらいいのかわからなくて。思いつく限りのことはやっていたね。初めて会ったモデルさんに「お久しぶりです! また一緒にやりましょうよ~」なんて言うと、向こうも一度仕事した人かなと思って「ああ~……そうですね!」とか言ってくれたり(笑)。
寺村:(青木)大地とコニちゃんは、美容学校のときから、10年以上の付き合いでしょう?
来年から同じマンションに住むくらい仲良しだよね。
青木:美容学校でも同じクラスで、席も隣だったんだけど、小西はずっと一人で練習しているし、正直変な奴だなって思ってた。俺は遊んでばっかだったからね。
でも学生最後のコンテストに誘ってくれたんだよ!
小西:ヴィダルサスーンのコンテストで「一緒にやろう! 全国行こう」って言って誘ったんだよね。
木村:俺も同じコンテストでた! けど、モデルさんが体調悪くなって一人だけ10分延長したの。
小西:えぇ! そうだったの!? 大地が2位だったよね。
青木:うん。
木村:すごい! 俺、棄権だった……。
一同:爆笑
小西:そのあとはあんまり接点はなかったんだけど、俺がスタイリストになったばっかりのときに、売上が伸びなくて悩んでて。そんな時期に、表参道でばったり会ったの。5年ぶりぐらいだったかな。大地はアシスタントなのに売り上げが100万くらいあって、「なんでなの? 顔がいいから?」とか聞いてね(笑)。
それでブログとかインスタとか、やった方がいいものをSNS中心にいろいろ教えてもらって、とにかくなんでもやってみて自分に合うものを探そうと思ったんだよね。ブログは文章を書くのが苦手で続けられなかったんだけど、インスタなら簡単にできるって思って、ゲームを攻略するように、どうやったら「いいね」がつくのか徹底的に解析したの。そしたら、1か月でフォロワー1万人いったんだよ。
青木:そのころはインスタが始まったばかりで今よりもっとフォロワーが増やしやすかったしね。でも小西は、フォロワーは増えたものの集客に繋がらなくて。なぜかというと、デザインを作るのはうまいんだけど、ターゲットが明確じゃなかったから。それで当時流行っていたグレージュカラーを載せるのがいいよ、って言ったのを覚えてる。
寺村:正面から撮影したBefore・Afterを載せるって、コニちゃんが初めてじゃない?
小西:あれはライザップのCMから着想を得たの。なんであのCMにみんな惹きつけられるんだろうって考えると、正面からのBefore・Afterなんじゃないかって。それを一般のお客さんのヘアスタイルに応用したら面白いと思ってでき上がったんだよね。
あれでホットペッパーから1日100件とか予約が入るようになったんだけど、今は顧客満足度を高めて自分の価値を高めていくのが目標!
青木:こうやって聞いていると、まずはいろんなことをやってみた中で、自分の強みを見つけていくのが大事かなって思うよね。
>「素直さ」「夢中さ」「負けず嫌い」etc.これから伸びる20代の特徴とは?