まるで秘密基地! 美容師のための本屋が大阪にあるんだって

人とは違う存在になりたければ、本を手にしてみては?

 


-洋書も多くおいていますが、日本の美容師が海外に目を向ける必要性についてどう考えていらっしゃいますか?

 

一言で答えるのは難しいですね。必要があるかどうかは、その人がどうなりたいかによるのではないでしょうか。広くいろいろ知ることも大事だし、自分が今いる場所で一生懸命がんばるのも大事ですからね。ただ毎日同じ場所で同じように仕事をしていると、視野を広く持っているつもりでもついつい狭くなってしまうということは起こりがちだと思います。そういったときに今の場所にいながらにして、海外の雑誌や写真集を手に取ることは、ひとつの方法のようにも思います。

 

-ネットでさまざまなものが見られる時代に、本を手に入れることの価値についてどのように感じていますか?

 

みんなが見ているもの、つまりネットで簡単に検索できないようなものを見られる、知れるということが一番じゃないですかね。

実際のところ普通に生活できて、お店でもそこそこ仕事ができてという存在になるくらいなら、たぶんみんなが見ているものだけでも充分。でも人とは違う存在になりたい、みんなと同じだと思われたくないという気持ちがどこかにあるのなら、みんなと違うものを持っていたり、見たりしたほうがいいと思います。やっぱりつくるものにはその人自身が映し出されます。何を見て、どういう価値観を持っているかが大事。そういったことを手に入れられる可能性が本にはあると思います。

 

-最後に今Eijiさんが注目している本があれば教えてください。

 

1冊はメイクアップ・アーティストのマキシーン・レナードが編集長を務める雑誌『BEAUTY PAPERS』。その解放された表現はビジュアルとして美しく、凝り固まったビューティの枠を超えたものを見せてくれます。メイクアップをしない人でも何かしらインスピレーションを得られるのではと思います。

もう1冊は写真家・長坂フミさんのストリートポートレートの写真集。今という時代を感じるのにすごくいいし、何よりおしゃれな本です。

 

Eijiさんおすすめの『BEAUTY PAPERS』。モード界を牽引するメイクアップアーティストのマキシーン・レナードと、クリエイティブ・ディレクターのヴァレリー・ウィックスが創刊した、アーティストがオリジナリティと自己表現を解き放てる雑誌。

 

プロフィール
VAiN Book&Hair
日本・大阪とパリで活動するヘアスタイリストEiji氏がオーナーの、ヘアスタイリスト、美容師のインスピレーションの源になるファッション関連の雑誌、写真集、ZINE、パリ、NYから集めたヘアプロダクト&ツールを扱うショップ。基本営業日は日曜日と月曜日。訪れる場合はホームページで確認を。http://vainbookhair.jp/

(取材・文 福田真木子)

 

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