まるで秘密基地! 美容師のための本屋が大阪にあるんだって

本を通して次の世代にバトンを渡す

 


-ショップには古本と新しい本が混ざっていますが、古本はEijiさんの私物だったものだとか。

 

そうです。資料で買った物もあるし、好きでずっと購読していたものもあります。コレクターだったわけではないのでそれほどの冊数はないですが……今、現在ショップに置いているので700冊くらいでしょうか。歴史が学べるものや、当時の空気を感じられるものが多く揃っているとは思います。

新しい本や写真集、雑誌やZINE(個人が趣味や感性を生かして自由につくった自費出版の冊子)は、メジャーなものではなく普通の本屋さんでは手に入りにくいものや、出版されたばかりのものを中心に。とくに雑誌は「今」を表現するものだと思うので、この場所で今と昔を一緒に感じてもらえたらというセレクトです。

 

 

-ご自身が集めてきた本を同業の美容師、いわばライバルに売るというのはどういった想いからなのでしょう?

 

僕自身今に到るまで、いろんな現場をやらせてもらったり、人に何かを紹介してもらったり、教えてもらったりと、人からたくさんのものを受け取ってきました。それを自分の中だけで終わらせてしまうのはもったいないじゃないですか。以前はサロンでスタッフを雇用していたので、スタッフに伝えるということをしていましたが、今は1人で自由にやらせてもらっているので、こういった形で伝えてみようかと思いたったんです。

あと密かな狙いとして、受け取るばかりではなく自ら発信できる美容師が増えてほしいというのもあります。まぁでもこれは誰にも言っていないので、たぶん伝わってないですね(笑)。

 

日本では手に入りにくい海外のヘアプロダクツやツールは作品撮影に重宝するものが多い

 

>ネットでなんでも検索できる時代の本の役割とは?

 

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