2018年を経てドレッドヘア人気上昇中? ニッチな「特殊パーマ」ニーズに真面目に応え続けた20年—宇宙開発美容所・畑中利光さん

ニッチなジャンルだったからこそ20年以上続けられている

 

この20年、施術に使うツールがないなど開発面では常々苦労はしていますが、ラッキーなことに経営でピンチだと思うことはありませんでした。

 

ニッチなジャンルのため、来店いただくお客さまも個性的でこだわりが強い方ばかり。会話はもちろん、ヘアスタイルもワンパターンにならないので、刺激を受けられる毎日が楽しいです。

 

さかのぼれば、お店のオープンもドレッドやエクステンションが流行りはじめたころ。オープンしたタイミングもよかったのだと思います。また、オープンしてすぐに「カジカジ」に取り上げていただいたのも、集客に繋がった大きな要因となりました。

 

このジャンルに特化したサロンや先輩方があまり多くなかったからこそ、独学で学ぶことが多く、技術向上のために飽きることなくモチベーションを保てたのもよかったのかもしれません。僕の教え子も何人も独立してお店を構えていますが、特殊パーマに特化した美容室でも、商売として食べていけていることが実証できたので、間違いないジャンルだと自信が持てましたし、励みになります。

 

よりお客さまを満足させられるツール作りと特殊パーマの認知度向上が目標

 

 

これからは今使っているツールをもっと進化させたいと思っています。ツールを完成させ、お客さまをより満足させたいんです。

 

また、ブームがきているとはいえ、まだまだ特殊パーマに関する知識は広がっていません。「坊主にしないとドレッドヘアはできない」とか、「シャンプーができない」とか、間違った情報から挑戦できないと感じている人が多いんです。そのため、正しい情報を発信して、多くの人が特殊パーマに気軽にチャレンジしてもらえるようにしたいと思っています。

 

現在はサイトに寄せられた疑問に回答しているくらいなので、まだまだ情報の発信が足りないと感じています。SNSなど発信方法もたくさんあるので、効果的な方法を考えて、できることをやっていきたいです。

 

プロフィール
宇宙開発美容所
オーナースタイリスト/畑中利光(はたなか としみつ)

高校卒業後、大阪の美容室に就職し、神戸支店でアシスタントとして従事。現場で働きながら美容専門学校の通信教育で知識や技術を学ぶ。22歳で独立し、特殊パーマなどの個性的なヘアスタイルを発信し続ける。

 

 

(取材・文/土屋美緒 写真/木村華子)

 

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