ブランドサロンと業務委託サロンの融合、「tree」誕生。なぜ結託を? 森内雅樹さんと松本平さんが見据える未来とは。

まだまだこれからな部分は多いけど、人材を大切にするという気持ちは熱い

 

 

森内:ま、でも本当に今の所、吉祥寺に出店することしか決まっていなくて。

行き当たりばったりなことは認めるけど、いい物件があればどんどんって感じなんだよね。

 

松本:キャリアについて悩む美容師が多いのは事実なので、技術のある人を救い上げるような環境のいいサロンを目指していきたいですね。1番になるのではなく、生き残れるサロン作りが課題です。

 

森内:今Un amiにいるスタッフも、働き方の変化を求める子がいるかもしれない。今までは相談しづらかったかもしれないけど、“tree”をはじめた今、僕がもっといろんな道を提案できるかもしれないし、Un amiにとってもいい取り組みだと思ってます。

 

そう言えば“tree”ってなんで名付けたんだっけ?

 

松本:クリスマスツリーを見て、いっぱい実がつくようになるといいなぁ……って思っての“tree”です(笑)。

 

森内:簡単な方がいいよね! 店名はわかりやすく覚えやすいネーミングがいい。

 

 

松本:先ほどから重複しますが、スタッフは財産なので、スタッフのやれることをやれる会社を作っていきたいですね。

 

森内:スタッフは物じゃないことは絶対に忘れてはダメ。

経営をやっていくと、ここでは言えないようなことが本当〜〜〜〜〜〜にいろいろあるけど、経営陣がスタッフを裏切らないようにしないとね。

 

松本:本当は業界全体で潰し合いをせず、手を取り合っていけるようになるといいですね。

 

 

プロフィール
Un ami/代表取締役
森内 雅樹 (もりうち まさき)

2006年須崎勝己・加藤敏行両氏と共に原宿に約200坪におよぶ大型サロン「GARDEN」設立。2010年より「Un ami(アンアミ)」を表参道・新宿・吉祥寺に展開。人気美容師を数多く輩出し、教育育成型の代表的サロンとしても展開している。長きに渡り、日本を代表するカリスマ美容師として活躍し、現在もサロンワークや撮影など精力的に活動中。ヘアスタイリング剤「Loretta(ロレッタ)」をはじめ、数々の大手化粧品メーカーの大ヒットブランドを手がけるほか、自社商品開発において、「idealシリーズ」(伊勢丹・ LOFTブランド)、「kamijiwaシリーズ」(テレビ通販・ECブランド)などの人気商品をプロデュースし続けている。

 

プロフィール
株式会社anemone/代表取締役
松本 平(まつもと たいら)

2012年、渋谷にリトル1号店を出店し、約9年間で、全国15都道府県に60店舗以上を出店する大型グループへ成長。現場スタッフからのボトムアップを体現した「出資型 FC制度」なども導入し、人が辞めないからこそ高い報酬を得られるサロンとして、スタッフ満足度の高い新しい報酬体系の仕組みづくりに成功。毎年、着実な拡大を続ける経営手腕に、業界内から高い注目を得ている。

 

 

(文/高橋優璃 撮影/菊池麻美)

 

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