パーマって楽しい! 早く試したい! 都内腕利きサロンの勉強会に潜入レポート -apish パーマ編-
1 導入〜パーマの役割
「パーマで大事なことってなんだと思う?」
青山や銀座など、都内に5店舗、神奈川に1店舗を構える人気サロン「apish」。青山店で開催された勉強会の冒頭、指南役のディレクター/本田治彦(ほんだはるひこ)さんが若手スタッフたちに問いかけます。
「普段の生活を楽にすること」「再現性」「ボリュームアップ」「束感」「デザインの多彩さ」などなど…。
スタッフたちの回答に、本田さんはうなずきながら、
「パーマをかけたいっていう人は、日々のスタイリングがラクになればいいと思っているし、もちろん、デザインにもこだわりがあるよね。
でも、お客さまが雑誌の切り抜きを持ってきて『これにしたい』と言っても、自分たちの心のどこかで、『アイロンで巻いているから、こういうスタイルになるんだ』って思っていると思うんだ。
でも、apishはパーマがウリのサロンなんだから、そういう風に思うこと自体がカッコ悪いし、アイロンで巻いたような雑誌のスタイルをパーマでできるという技術を持っていなきゃいけないと思うんだよね」
本田さんの熱のこもった言葉に、スタッフたちの目も輝き始めます。
「薬剤の種類にもよるけど、うちで使っている『シスキュア(というパーマ液)』を使えば、アイロンで巻いたようなスタイルにできる。そういう動きが出ないのは、単純にそう巻いていないから。雑誌のスタイルそのままの形をつくるにはどうしたらいいか。そのためには、この毛束をどこからどう巻いたら、この巻きになるのか。巻く人は、そういう細かいところまで見本となるスタイルを観察してから巻いてほしい。中間検査する人も、髪を洗う人も、最後の仕上がりを想像しながら、それぞれの仕事をしていこう」