「3%のお客さまに向けて経営しています」SEVEN STARS hair design NAKANO BASE安部信吾さん

マイノリティーのお客さまがくつろげる場所として機能

 

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-SEVEN STARS hair design NAKANO BASEのコンセプトは?

 

“大人になってしまった不良たちへ”というコンセプトでお店をやっています。内装にこだわっていますが、この内装のおかげで異世界に入ったような気持ちになるんです。ディズニーランドの中に入ると夢の世界の住人になったような気持ちになりますよね。うちのサロンもそういうコンセプトなんです。

 

-内装が本当にすごい。誰がデザインをしているんですか?

 

内装のコンセプトを決めているのは僕です。デザイナーの京坂と話し合って、それからデザインをしています。あとはケイさんというオカマさんがいて、お店にインテリアを持ってきては付け足してくれるんです。以前はカウンターがなかったんですよ。それも足しました。

 

-そのカウンターなのですが、入口を塞ぐように設置していますね。一般的な美容室はお客さまが入りやすいように開放的な店舗作りをするのですが、真逆のことをしています。

 

多くのお客さまはお店に入りにくいと思うかもしれませんね。でも、『普通の美容室とは違うことをしている』と面白がるお客さまがいるんですよ。このお店は面白いから切ってもらおう、そう思っている人たちに向けてサービスを展開しているんです。

 

いま美容室ってたくさんあるじゃないですか? 競争が激しいなか、うちが狙っているのは3%のお客さま。普通の美容室が嫌で、一般的なものに馴染めない。そういうマイノリティーのお客さまがくつろげる場所としてこの店舗が機能していきたい。でも3%のお客さまを狙っていたのではなく、自然とそうなったんです。

 

-3%のお客さまに来店してもらうためになにか特別な努力をしていますか?

 

特にないですね(笑)。うちはお店のホームページを作っていないんです。お店の存在をアピールしたいとは思っていない。むしろ情報を流しすぎないのがうちのやり方。InstagramやFacebook、ホットペッパーでのみ情報を発信しています。SNSでお店の雰囲気が伝わる写真を少しずつ流して好奇心を煽る。そしてお店のことを知りたいと思ったお客さまに来店してもらう。それだけです。

 

-でも3%のお客さまを狙うやり方は、商売として見ると危険な経営なのではないでしょうか?

 

3%という数字は低いですが、東京、日本、世界の3%の人口と考えたら、大きな人数になる。すると経営ができるんです。

 

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