オーナーだけが知っているサロン名の本当の価値—Nicole.西村晃一さん、「Red Pepper」から「ReDio」へ!
「Nicole.の西村さん」として有名な西村晃一(にしむらこういち)さんが、独立後最初にオープンした美容室は、大阪・天下茶屋にある「Red Pepper」。ちょっと年上の美容師さんの中には、「レッドの西村さん」という響きのほうが馴染みある人も多いかもしれません。そんな西村さんを語る上で欠かせない「Red Pepper」が、昨年の夏に「ReDio」と名前を変えて、新規一転リニューアルオープン。思い入れがあるに違いない1号店の名前を変えた理由って? 西村さんの真意から、美容師にとっての「サロンの名前」の意味を考えます。
街にとって刺激的なサロンであり続けるために
—リニューアルオープン、おめでとうございます。リニューアルにあたって、「Red Pepper」から「ReDio」に名前を変えられたのですよね。なぜ名前まで?
単純に変化を求めていたというか、飽きちゃったんですよね。
—西村さんご自身が、ですか?
それもあります。あと改めて「Red Pepper」を眺めたときに、この街にとって、あまりにも当たり前の存在になってしまっているのを感じたというのもあります。それはうれしいし、楽なことでもあるのですが、僕らとしてはこの街にとって、常にかっこいい存在でありたいんですよ。街に刺激を与え続けられるような美容室に。だから思い切って名前も、内装も、全部変えることにしました。
—1号店の名前なので、強い思い入れがあったのではないですか。
周りには「変えちゃうんですか」って言われましたけれど、僕はあまり名前に執着をしていなくて、まったく未練はありませんでした。ただみんなが「レッド」と呼んで愛着を持ってくれていたので、レッドだけ残して何か新しい名前をつけられないかと。レッドペッパーから進化したような名前にできたらいいなということで、思いついたのが「ReDio」でした。
—ReD+ioで「ReDio」ですか!
「io」には、アウトプット、インプットみたいな意味があります。レッドに加えることで、レッドのさらなる進化という意味にも叶っていて、いいんちゃうって。みんなでいろいろ考えたのですが、ふっとここに収まりました。