コンテスト連続制覇で、世間に伝えた実力と存在感。10年サロン「bianca」のブランディングストーリー後編
未来 ブランド達成期
「人づくり」だけを考えた経営を続けていきたい
現在の『bianca』はブランディングのおかげもあり、外部から新しい仕事の提案やおもしろい企画をいただけるようになってきています。さらに、採用にもいい影響が生まれています。SNSや業界誌で『bianca』に興味を持った人からの応募も多くなっているんです。
サロンの知名度が低かったころは、自分たちのカルチャーとフィットしない人でも採用して、すぐに辞めてしまうことが何度もありました。ブランディングの高まりによって、少しずつ最初からフィットした人材を採用できるようになってきたなと感じています。
もともと『bianca』はブランドになることをビジョンに掲げていたサロンです。そこには、「鎌倉のローカルブランドから日本のハイブランドへ」という大きな目標があります。
これからも『bianca』のカルチャーにフィットした人材を採用し、さらに顧客へのロイヤリティーを高め、業界でのブランディングもより高めていく。まだまだこれからではありますが、創業時の理想に向かって、少しずつ積み上がってきているのではと思います。
僕の経営は、「人づくり」をベースとしています。美容業界に何か影響を残せるような人を一人でも多く作ることができたなら、僕は納得できるのだろうと思います。未来のカルチャーを作る人を、鎌倉の『bianca』から輩出したい。そして、鎌倉のローカルブランドから日本のハイブランドを目指したい。そんな思いで、これからも経営やディレクションをクリエイティブに続けていきたいです。
- プロフィール
-
bianca
代表/中井宏昭(なかい ひろあき)
神奈川県出身。横浜商業高等学校別科卒業後、1店舗をへて独立、1999年に『aquira hair designs』を金沢文庫にオープン。2008年に移転、鎌倉・由比ガ浜に『bianca kamakura』をオープン。現在はサロンブランディングを中心に、撮影のディレクションやセミナー講師、商品開発等で活躍する。また、スタッフから優勝経験を持つコンテスターを次々と輩出。鎌倉のローカルブランドから「日本のハイブランド」を目指している。
(取材・文/小沼理 撮影/河合信幸 撮影協力/コペン ローカールベース 鎌倉(インタビューカット))