自分が主役ではなく、スタッフが活躍するサロンづくりを。10年サロン「bianca」のブランディングストーリー前編

19992007年 自分主役期

自分がクリエイターとして、どこまでいけるのか挑戦

 

 

最初にお店を持ったのは1999年。家族の事情で実家に帰ることになり、地元の横浜・金沢文庫でオープンしたのが『aquira hair designs』です。

 

『aquira hair designs』は金沢文庫駅前の17坪ほどの小さいお店で、セット面6台、シャンプー台は2台。内装が斬新で『商店建築』や博報堂の『広告』など、業界外のメディアに掲載され、当時はすごい反響がありました。

 

『aquira hair designs』内装

 

このころは僕自身が「いつか東京で勝負できるサロンをやりたい」と考えていました。いわば自分が主役で、自分がクリエイターとして結果を出すためにがんばり続けていたんです。

 

けれど、金沢文庫というマイナーな街のサロンでは、スポットライトが当たるには当時は相当ハードルが高かった。そんなもがいているときに、突然、入居していたビルの解体が決まり、サロンを移転しなくてはならなくなりました。

 

鎌倉で有名サロンになれば、ブランド力が増すのでは

 

 

移転には、攻めの目的と守りの目的の両面がありました。お客さまはたくさんきているから、金沢文庫で安定したサロン運営を続けていくこともひとつ。でも、反対にもっと攻めの挑戦をしたいという気持ちもかなり強かった。ブランドになるような、業界で価値あるサロン・軍団を作りたいという想いが強くなっていたんです。

 

鎌倉には、カルチャーや歴史や自然があって街そのものにブランド力があるし、同じ神奈川県内で比較しても、東京から好んで移住してきた富裕層が多い。ここで目立って価値を感じていただけたら、サロンのブランド力は高まるのではないか。鎌倉はそういう魅力や発信力を持ったキラキラした街に見えました。

 

スタッフには、物件を見つけてすぐに報告しました。「いい物件見つけたんだ。鎌倉なんだけど…」って(笑)。当時6人いたスタッフはみんな驚いていましたが、全員、当たり前のようについてきてくれましたね。みんな若かったし、鎌倉という素敵な街で挑戦することにおもしろさしかなかったんだと思います。

 

>開店準備中に、有名サロンがまさかの出店

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