若手に迷惑がられているかも!? 現役美容師が遭遇した「老害エピソード」10選
お客さまも激怒!? センスに自信がありすぎる副店長の迷惑行動(28歳/女性)
うちの副店長は自分の地位にふんぞり返り、「俺が1番正しい」という考え方で、新しい技術を何も勉強しようとしません。若いお客さまが、流行っている個性的なヘアスタイルを注文しても、「そんなのおかしいよ〜。普通はこんな切り方はしないし、君の顔は〇〇だから〇〇のほうがかわいくなるよ〜」とか言って、自分が良いと思うヘアスタイルしか作らないんです。
お客さまの多くは「はぁ…」とため息をつき困惑。中には、「じゃあいいです!」と怒って帰ってしまう方も。どうして、こんなに自分が正しいと思っているんだろう? と、スタッフのみんなも引いています。
私は、新しいものを一切受け入れずに、自分が一番正しいと信じ切っている人のことを真の老害と呼ぶのだと思っています。お客さまが本当にやりたい髪型を実現してあげるのが、美容師の仕事じゃないですか…?
生まれつきなのに…左利きの美容師が言われた、無茶な要求とは(24歳/男性)
僕は左利きなのですが、うちの店では左手でのカットが許されません。アシスタント業務の昇給試験に全て合格し、念願のカット練習に入ったときのことです。店長が、「あれ、お前左利き? それじゃ教えられないなぁ! カットは右利きが基本だから!」と言い出したんです。
美容学生のころから、左利き用のハサミをつかって免許も取りましたし、突然右利きに矯正することなどできません。理由を聞くと、「俺が教えてもらったときは、左利きは許されなかったんだよね。教えるときも手元が逆向きになっちゃうでしょ? だから、美容師は全員右利きにさせられたんだよ!」と言い出したんです。
ハサミも買ってしまったし、慣れている利き手を変えるのは本当に難しくて、何度も左利きのままでやらせてほしいとお願いしました。しかし、結局認めてもらえず右利き用のハサミを買わされて、右手で練習することになってしまいました。自分と同じ意見の人がいると思って先輩たちにも聞きましたが、「まぁ、確かに左利きには教えづらいんだよね…」と言われてしまいました。
多様性が認められるこの時代に、左利きが許されないなんてマジで意味がわからないと思います。しかし、スタイリストデビューしたあとに後輩に教えるときは、自分も「左利きでは教えてあげられない」と言ってしまうのだろうなぁとも感じてしまいます。これは宗教のようなもので、店のトップにやり方を強制されたら、なかなか変えることができないのが現実なのだと思います。だから、老害というものはいつまで経っても無くならないんでしょうね…。