内田聡一郎×浦さやかが手掛けるヘアサロン「QUQU」。その正体とは!? 業界注目の新サロンに迫る!
オープン直後にコロナ禍で休業、今できることとは?
―本来は、オープンの反響をお聞きしたかったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、営業を初めて8日目の4月8日に臨時休業の決断をされましたよね。今できることとしては、どんなことを考えていらっしゃいますか?
内田 これから考えることはたくさんあります。休業中はWebミーティングアプリ・Zoomを使っての朝礼をしました。毎日同じ時刻にスタッフが顔を合わせて1日の始まりを確認し、ルーティンを感じさせることが一番の狙いです。日々あったことを報告しあったり、明日やることを声に出して発表したりすることで「取り組まなきゃ」という気持ちになるし、これは続けていきたいですね。
各々自由にやるのもいいですが、自由度が高すぎると若いスタッフの中には「何をしていいかわからない」という人もいるので、「明日の朝礼で発表するために今日はこれをやろう」とか細かい目標設定をできる方が良いのかなと思っています。
浦 現場を離れてしまうと、温度感もバラバラになってしまうのでそれを防ぐために連絡はこまめに取り合いたいですよね。
オープンしたばかりのタイミングでこのような事態になってしまったので、みんなに存在感をアピールしたいです。発信は他のサロンよりも多めに、SNSでも1日5投稿は斬新で勢いのあるスタイルを発信しています。幸い、今までにスタイルのストックはいっぱいあるので。
あとは、新卒のスタッフもいるので、お店を再開したときに彼らが「美容師の仕事ををやりたくてやりたくてしかたない!」と思える状況を作らないといけませんね。
個人的には、人の髪を切る以外のことでも手を動かし続けて毎日何かしらモノを作っていきたいです。
内田 再開したとしても今までのお客さまがすぐに100%戻ってきてくれるかというと正直、難しいと思う。でも、命がある限りは働き続けることができるし、工夫次第でまたいくらでも稼ぐことはできます。
みんなそうだと思うけど、今までは忙殺されてできなかったこと、例えば内省時間だったり動画や読み物でスキルを高めたり、お客さまとの向き合い方について改めて考える時間として考えれば、悪いことばかりではないんじゃないかな。
僕個人としてもこの期間を利用してリーダーシップだったり、イチ美容師として何ができるのかということについてじっくり向き合おうと決めました。そういう意味では、気持ちはすごくポジティブです。
<プロフィール>
LECO・QUQU/代表
内田聡一郎(うちだ そういちろう)
2018年3月1日に自身が代表となるヘアサロン「LECO」をグランドオープン。セミナーやヘアショー、専門誌などで見ない日はないほど勢力的に活動。そのセンスの良さから一般のお客さまのみならず、芸能・ファッション・音楽業界からの信頼が高い。2020年4月浦さやか氏と『QUQU』をオープン。
QUQU/代表
浦さやか (うら さやか)
1979年09月11日生。長崎県出身 O型。ずば抜けたセンスと独自の感性で、他にはない新しいデザインを発信し続けている。サロンワークを中心として一般誌や業界誌の撮影、さらには全国各地での講習活動や商品開発にもたずさわるなど、幅広い分野で活躍中。2020年4月内田聡一郎氏と『QUQU』をオープン。
(取材・文/須川奈津江)