施術中の大怪我からとんでもないミスまで…現役美容師がパニック時にやってしまったとんでもない行動
フロアの真ん中で大転倒。あまりの羞恥に記憶を改竄…?(女性/34歳)
予約が詰まっていたある営業日のことです。その日は、自分が担当するお客さまを接客しながら、アシスタントにカラーの指示を出したり、そのチェックをしたりと大忙しでした。そして、アシスタントのフォローをしたあと、お客さまの接客に戻ろうと急いでフロアを走っていたとき、床に落ちていた毛で滑って、両足が浮くほど派手にすっ転んでしまったのです…。
人前で派手に転んでしまったことが恥ずかしすぎてパニック状態の私。悶絶するほど痛かったのですが、すぐに立ち上がり、何事もなかったかのようにお客さまのカットを再開しました。お客さまからは、「だ、大丈夫ですか?」と心配されましたが、“え? 何のことですか?”とばかりの表情で、「全然、大丈夫ですよ?」とやせ我慢。でも、じわじわと周りのスタッフがクスクス笑いを始め、最終的に店内中が笑いの渦に巻き込まれました。
その日は、恥ずかしさで穴があったら入りたい気持ちで仕事をしました。しかし後日、病院へ行くと、なんと尾骶骨を骨折していたことが判明…。
私は痛みに弱いので普段だったら絶対に耐えられなかったと思うのですが、パニックになると、人は痛みすら耐えることができることを知りました。ただ今後は、滑りやすい革靴からスニーカーに変えて、フロア内で走ることはやめようと思いました。
カラー中に間違った薬剤を塗布!? 考えるより先に出てきた言葉とは…(女性/22歳)
私がアシスタントとしてカラーを施術していたときの出来事です。スタイリストに指定され、トーンダウン用の暗めの薬剤を毛先に、リタッチ用の明るくする薬剤を根元に塗布していました。ですが、なぜか毛先がどんどんリフトアップし始めたのです。「おかしいな!?」と思って根元を確認すると、こちらは明るくなるはずが暗いまま。なんと、私は毛先と根元の薬を、間違って逆に使ってカラーリングをしてしまったんです。
この状態を見て、パニックになった私。でもとっさに、「髪の毛に栄養を入れたので、一回それを流しますね〜」と言って、お客さまを自然な流れでシャンプーへ誘導。急いで流して、スタイリストに状況を説明、もう一度カラーをしました。結果的に上手く染まったので本当によかったです…。
あのとき、 “髪の毛に栄養を入れた“なんて言葉がよくとっさに出てきたなぁ、と思いましたが、失敗に違いはないので、今後は薬に印をしておこうと思いました。