悪用禁止! 売上アップだけじゃない“オリジナル商品”のメリットを有名サロンに直撃インタビュー!

4つのサロンで共同開発した商品が、多くのサロンに選ばれる理由って? ―FAVORITE GARDEN齋藤隆志さん

 

 

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FAVORITE GARDENのオリジナル商品

・スタイリング剤

 

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―オリジナル商品をつくった理由を教えてください。

 

一番はお客さまの平均単価を上げることが目的でした。うちのサロンは、施術の価格を安くすることで、来店数を増やすというのは運営上考ていません。だから、技術売上以外で利益を上げるために、利益率の高い商品を作ることにしました。

 

「Legare」「NIL」「e’pine」のオーナーたちと商品をつくったのは、もともとサロンの美容商品を共同で仕入れていたから。その後、ヘアケア用品の総合メーカーから誘いを受け、協力していた4店舗でオリジナル商品を開発することになりました。

 

―どんなメリットがあると考えましたか?

 

サロンに対する信頼を得ることと、スタッフの労働環境の向上です。

 

オリジナル商品は製造過程や製造元、成分などをきちんと話すことができます。スタッフも商品についておすすめしやすくなり、お客さまも信頼して購入することができると考えました。

 

また、利益率の高い商品でお客さまの平均単価をあげることができれば、スタッフの労働環境をよくできると考えました。現在も会社として、週休2日を与えているのですが、それをこれからも維持していくためにも平均単価をあげたいと考えていたんです。

 

―オリジナル商品をサロン以外に展開していますか?

 

現在、ディーラー経由で他のサロンでも購入できるようになっています。

 

僕個人の実感として、他のサロンさんが仕入れられるようになったことや、仕入れてくれることの理由は、参加しているサロンのオーナー4人それぞれにマンパワーがあったからだと考えています。美容師としてコンテストに出て、結果を出し、その人自体が注目され、業界紙などで取り上げられることで、広まったのだと思います。

 

―オリジナル商品を開発したことでどのような成果が得られましたか?

 

スタッフの売ることへの意識が変わりました。

 

オリジナル商品を開発する以前、スタッフは、ものを売って利益を得ることがあまりいいことだと思っていなくて。スタッフが嫌がることを、オーナーとして強制したくなかったので、うちは販売に力を入れてきませんでした。

 

しかし、自社の製品はその商品のよさを理解しやすく、きちんと話すことができるので自信を持っておすすめすることができ、スタッフがものを売って利益を得ることを意識してくれるようになりました。

 

スタイリング剤だけでも十分サロンのアイコンになっていますし、売上としても、美容業界で店販売上の指標とされている「技術売上の10%以上の割合」を達成することができました。

 

最近はどんなものでもネットで購入できるようになり、今後は他のサロンとの差別化がさらに重要になってきていると感じています。差別化を測るためにも、シャンプーやオイルも作っていきたいです。

 

<プロフィール>

 

 

FAVORITE GARDEN

オーナー/齋藤隆志(さいとう たかし)

2004年鳥取県米子市にFAVORITE GARDEN、2017年9月に広島に2店舗目となるfavorite gardenをオープン。美容師の最高峰JHAにて各種部門にてノミネート、受賞多数。現在はサロンワークを中心に、一般誌や業界誌の撮影、美容師へのセミナー等で活躍している。 

 

 

<まとめ>

オリジナル商品をつくる際、どのサロンも戦略をしっかり考えて開発をはじめているようです。その結果、売上や集客、そしてスタッフの意識の向上につながるなど、大きな成果がでています。

 

またどのサロンも第一に考えていたのはサロンやスタッフの環境のこと。今回のアンケートの内容を参考に、あなたもオリジナル商品の戦略を考えてみるのもいいかもしれませんね!

 

 

(取材・文/QJナビ編集部)

 

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