いざ独立、店舗はどうする? マンションの一室から始める美容室創業
マンション美容室は、仕事をしたい美容師にこそ向いている
-「マンションの一室で美容室を」というと、美容師側もゆったりとした時間を過ごしているようなイメージがあるのですが。
いえいえ、超忙しいですよ。いま月間客数はスタッフ2人で200人ちょっと。常時お客さまがいますし、シャンプーからすべて自分でやっているんですから。
もしも小さな空間でゆったりお客さまをやろうと考えているんだったら、僕は「実際はそんなに甘くない」と言いたいです。もちろん時間を自分で采配できる、という面ではゆったりと言えるのかもしれませんが、常時ゆったりしていたら成長できないじゃないですか。
むしろ本気で仕事をしたい美容師こそ、マンションの一室からスタートするのもありだと思います。やったらやっただけ報酬に直結しますし、何より自分が納得いく形でお客さまと向き合えるので、やりがいは半端ないですよ。
-路面店でもなく、目立った看板も出せないとなると、集客が大変そうです。どうされているのですか。
実はオープン以来、集客に困ったことがないんです。当時はこういう形のサロンが珍しかったのもあって、オープン時に広告媒体に出稿したらすごく反響がありました。今は、こういう形態も珍しくなくなったので、反響は難しいかもしれませんね。
今はブログに力を入れています。他のSNSには手を出さずブログに絞って、その代わりコンスタントに更新し、きちんと自分の言葉でお客さまに伝えたいことを書くようにしています。いろいろなツールはありますが、全部やって全部が適当になってしまうくらいなら、ひとつに特化してそこで結果を出すほうがいいと思うんです。適当になってしまったら、やらないよりもマイナスになってしまう。
やるんだったら本気を出して、それなりに工夫をしないと、ネットでの集客は差をつけられないと感じています。