いざ独立、店舗はどうする? マンションの一室から始める美容室創業

初期費用は約200万円。だけど、ありえないこともたくさん!

 

IMG_4473

 

-マンションで開業する場合は、テナントを借りて開業する場合と異なるのでしょうか。

 

基本的には変わりません。保健所に相談に行って開設の届け出をし、検査に合格して確認書を受け取れば開業できます。あとスタッフを雇用する場合は、管理美容師の資格も必要となります。

 

-住居用の部屋をサロンとして使えるように改装しないといけないですよね。お金はどのくらいかかりましたか。

 

僕の場合は貯金もほとんどなかったので、友だちに手伝ってもらってほとんど自力でやりました。畳をはがしたり壁を塗ったり、棚をつくったり。大々的に工事をしたのは天井の照明とシャンプー台の設置、配管の工事くらいです。それぞれの具体的な金額は覚えていませんが、部屋を借りる敷金、礼金などを入れても、初期費用は200万円程度でした。たぶんテナントを借りて同じ規模のサロンを開く場合の、5分の1程度に抑えられたのではないかと思います。(店舗規模/カット面:2、シャンプー台:1)

 

-テナントとして使う場合と住む場合で家賃は変わるのでしょうか。

 

大家さんによるのかもしれませんが、うちは変わりません。ですからランニングコストはかなり安く抑えられています。ワンルームですしね。

 

IMG_4457

店内に流す音楽はカセットテープで再生というこだわりを見せている。

 

-その他、開業するうえで気をつけるべき点はありますか?

 

そもそも住居用につくられた部屋なので、普通のテナントではありえないことがたくさんあります。電気の配線やエアコンも家庭用。配管を工事するので、新しいマンションはNGな場合がほとんど。ですから、開業できる物件は、築年数が古いマンションやいわゆる雑居ビルしかないと思ったほうがいいです。古い建物になると、窓の建てつけが悪いこともあると思います。

 

そういうわけでハード面の完成度は、どうしても一般的なサロンと比べると下がらざるおえません。それを何でカバーするかがすごく大事になってきます。

 

-『Onelove Cut’s』さんは何でカバーを?

 

音楽ですね。音の響き方には拘っています。音の広がり方で空間をより良く演出出来るので。あと掃除には特に気をつかっています。スタッフが1人や2人だと、掃除がだんだん適当になってきて、自然とプライベート感が出てきてしまうんです。でもお客さまとしては、相手のプライベートが見えてしまうと一気に気持ちが冷めてしまう。お金を払いにくくなってしまうんです。

 

プライベートの気配をできるだけ消して、普通の美容室がこんなところにあるという見せ方を目指しています。

 

 

>マンション美容室はのんびり空間ではない!?

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング