【NOVAN訪問】クリエイティブチームmunicoが仕掛ける新ステージ。名古屋美容師からの転身、そして今の現在地
“本質”を追求する。このマインドはサロン作りにも。
kiyo:実は最初はサロンではなく、動画製作のためのスタジオを作るつもりだったんです。計画している内に、シャンプー台も欲しいよねという話になって、それならサロンにしちゃおうってことで、物件を探し始めたんです。このくらいの規模(約45坪)の物件はすぐ埋まってしまうので、なかなか納得いく物件が見つからなくて、構想からオープンまでは1年くらいかかりました。
nao:内装は、かなりこだわりました。NOVANはフリーランス美容師に開放したサロンなので、一人一人色の違う美容師が集まります。サロンとしての色が前面に出すぎない程度に、無機質で、少しアートを感じられるような空間にしたくて。みんながここにいて気分が高まるような場所になるように、色味やデザイン要素をおさえめにして調和のバランスをとっています。椅子やサロンに置くプロダクトも、みんなに良いものに触れてもらいたいという気持ちがあったので、“本物”を使いたいと思って、かなりこだわりましたね。大変でしたけど(笑)。1番気に入っているのは入口すぐのビンテージのオーディオです。探しに探して山梨のインテリアショップから取り寄せました。かなり奮発した買い物でしたけど、それくらい気合が入ったアイテムです。
全て自分たちの手で、とにかく何かを作りたい。
nao:私たちは、とにかく何かを作るが好きなんです。映像もコスメも、作ったことのないものは、とにかく調べまくって作ります。形になるまで諦めない(笑)。生産から販売まで、自分達でやるのがポリシーです。YEAUはポップアップのお誘いもいただいてるんですけど、自分達でスタジオを借りて1から作る方が好きなんですよね。
世界観を壊したくないので、ローンチの時から一貫してブランディングもこだわっています。インフルエンサーブランドみたいな感じではなく、世界観だけで好きになってもらいたいなって。なので、あまり「人」を押し出す感じではないんです。インスタでLOOKを打ち出して、ありがたいことに美容師さんが拡散してくれている感じです。その辺りはkiyoさんのおかげですね。どうやったら物が広まって売れるのか、実は私は分かっていないので(笑)。
kiyo:僕はセンス的なところが弱いので、ブランディングやビジュアル的なことはnaoさんにお任せして、僕はマーケティングやPRを担当しています。動画もそんな感じで、中身を作る人、外枠を作る人という感じに完全に分担しているんです。
最初はただのカップルだったんですけど、いつの間にかビジネスパートナーのようになっていましたね。お互いに美容師を頑張っていたので、いつか地元の名古屋でサロンを作りたいな、くらいは思っていたけど、まさか東京でサロンを出すなんて。
nao:今まで直感でやってきたことが、点と点で繋がってきたという感じですね。