元RITZから独立したカリスマ美容師大更章文さんがGratiiのオーナーになるまで【前編】
居心地重視で温もりのある「お家カフェ風」にしよう
初めてお客さんが来たとき、時間を忘れてゆっくりできる店にしたいという想いが、独立する前からずっとあった。
お客さんに居心地がいい時間を過ごしてもらうのには、どうしたらいいだろう…?
いろんな地方や海外に行ったときのことを思い出して、やっぱり落ちつけるのはカフェとかお家だなと思った。
だからサロンの内装は、清潔感のある白を基調にしつつ、どこか温かみを感じさせるウッド調にしたい。
すごく凝っている家だと、「汚したら大変かも」と、来たお客さんが緊張するよなぁ… とか、アンティークを多用しすぎると個性が強くてお客さんの好き嫌いがでてしまうだろうな… とか。
そんな感じでいろいろ考えて、絶妙なバランスの「お家カフェ風」の内装をイメージ。それに近いカフェや、お店の写真を、内装業者さんにイメージを伝えるための資料として集めた。
え! 内装・工事費が想像以上に高いんですけど!
知人の紹介で意気投合した内装業者さんが、見積りを出してくれた。それを見てびっくり、予算よりも想像以上に高い!
まあでも最初だから高めに出しているんでしょ? と思って交渉するんだけど、いかんせん最初の提示額が高いから、年末ギリギリにもらった2回目の見積りを見ても、予算内に収まる気配ゼロ。ほかにも運転資金やらなんやらでお金がかかるのに、これはいくらなんでも厳しすぎる!!
そんなとき、お客さんから救いの声が。知り合いの施工会社さんに、相談してもらえることになった。そして、なんと1月末にコンペをすることが決定!
オープンは3月13日なんだけど… こんなんで本当に間に合うの?