「ネオ和風バーバー」。ホッとするのに新しいサロンの作り方

「のれん」の集客力を侮るべからず

    三軒茶屋店のオープン後、特別な集客プロモーションはしていませんが、月100人から130人くらい新規のお客さまがいらっしゃいます。一度、『POPEYE (ポパイ)』(マガジンハウス)で取り上げられてババっと増えたことがありました。それ以降も増え続けているのは、「のれん」のおかげだと思います。やはり、通勤や通学で通りかかった人が、「のれん」を見て「何かな?」と気にされるんですよね。   JUNESは予約なしでフラッと入れるところが魅力の一つなのですが、フラッと入ってもらうためには通りかかった人の目に留まるインパクトが必要です。どの店舗もアイキャッチには力を入れているのですが、ただ目立てばいいというものではありません。デザイナーさんに「のれん」のデザインをお願いし、和を感じさせつつ、おしゃれな雰囲気も伝わるように工夫しました。   「のれん」のいいところは、季節や特別な日に合わせて手軽にお店の表情を変えられるところです。たとえば祝日などハレの日には、日の丸カラーの「のれん」を掲げています。季節の色を出すこともできるので、初見さんのアイキャッチになるだけでなく、常連さんを飽きさせない効果もあると思います。  

髪を切るだけじゃない「唯一無二のバーバー」を作りたい

    JUNESグループが次の展開として考えているのは、「ライフスタイルバーバー」として、ヘアスタイル以外部分でもお客さまに素敵になってもらうことです。   具体的には、「ジュネス男の勝負レストラン」「ジュネス男の勝負ダイエット」などと称して、JUNESグループと交流のあるレストランやジムと連携し、お客さまにサービスを展開しています。JUNESのお客さまであれば、いつもよりちょっと背伸びしたお寿司屋さんや、レストラン、バーなどをVIP待遇で利用できるなど、メリットを感じていただける内容です。全ての提携先のお店とJUNESの間には交流があって、「このお店だったらお客さまを大事にしてくれる」という信頼関係があるからこそ成り立っています。   それともう一つ、三軒茶屋店でぜひやってみたいと考えているのは、地域のアンテナショップのように質の高い小物や工芸品などのご当地モノを提案することです。常に世の中にアンテナを張って、面白いものを見つけたら「なぜ面白いのか」を分析し、「ウチで展開するとしたらどうやるか」を考え続けて、唯一無二のバーバーを作っていきたいですね。      
プロフィール
JUNES GM(ゼネラルマネジャー)
松村翔(まつむらしょう)

千葉県出身。国際理容美容専門学校卒業後、スタイリッシュなメンズオンリーサロンというJUNESのコンセプトに共感し入社。理容師14年目。全体を取りまとめるGMとしてJUNESの代表とともにさまざまな場所でトレンドチェックをおこない、店づくりに活かしている。

http://www.junes5.com/salon_sangenjaya.php
 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

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