ミステリーショッパーが潜入調査! 原宿人気サロンのカット技術、接客…気になるサービス実態とは!?
運命の日。美容室へ行くために着飾るアラサー
髪を切りに行くためにわざわざオシャレをしないわたくしですが、今日は違います。オシャレ・プレイス原宿にある美容室『S』に行くのだからと気合いを入れて、メイクとファッションはばっちり。久々に着飾ったもんですから、行きの電車でのわたくしの気持ちは晴れ晴れ。黒のハイヒールを履いた足は浮き足立っております。
高揚感を抑えられないわたくし。
着きました原宿、ハラジュク、HARAJUKU!
10代・20代の男女が闊歩する大通りから細い道へ入ると、ありました美容室『S』が。ポップな写真が飾られていて、カラフル&キュート。お店のガラス越しに見えてくる従業員さんの輝く姿に、「こんなに素敵な人たちに切ってもらえるのね」と期待値は上がる一方。
最初に感じていた不安はどこかへ置いていったみたいです。
いざ出陣、じゃなくて入店。
『いらっしゃいませー』と笑顔で出迎えてくれたのは、モデルの藤田ニコル似の女性スタッフさん。お店のイメージ写真のようなポップでカラフルなファッション。これが最先端トレンドを生み出す『S』なのか! と早くもおしゃれ洗礼が。って、店内を見回すと、彼女以外の女性従業員もみ〜んな、カラフル。そして10センチはあると思えるハイヒールとミニスカートでキラキラ感を放っております!
『13時に予約していましたAです』
『Aさまですね。こちらでお待ちください』
『その前にお手洗いを…』
『お手洗いですか。少々、お待ち下さい』
トレイに行くのになんで待つの?と思ったら、なんとトイレを案内するために別のスタッフがやってきた。
『Aさま、トイレはこちらでございます』(笑顔がキラーン)
わざわざトレイにまで連れてきてくれるなんて、ご丁寧な接客。こちらのスタッフの皆様、派手な装いを裏切る、腰の低い態度に親近感を感じました。しかも笑顔だから、緊張していた心がリラックス状態へ。笑顔って大事ね〜。
しかし、ですよ。トレイの横にあるドアの隙間から見えたバックヤードが、、、汚い。店内もトイレもピカピカに掃除しているのに、バックヤードは整理整頓されておらず、カオス。華やかな世界の裏側を覗いてしまった。せめてドアは閉めておいてほしかったヨーン。
ショートボブを希望していたけれど…カットできない!
『Aさま。はじめまして。今回、担当します田中と申します』
担当スタイリストの田中さんが登場。シンガーソングライターの秦基博が痩せた感じ? 白Tにジーンズの定番ファッションをサラっと自分のものに着こなしている。しかし、チャラさが漂うのがちと気になる。
『Aさま。本日はカットということでどんな髪型にしましょうか?』
『(スマホの写真を見せて)「アメリ」のオドレイ・トトゥっぽくショートボブにして、前髪は眉下でお願いできますか?』
『……(沈黙)』
『ん? この髪型は難しいですか?』
『これ、今の髪の長さなら難しいよ。うーん、そうですね。たとえば今日は重たくなっている後ろの髪を、スッキリさせるのはいかがですか?』
『髪の長さ、足りないんですね……』
『今日カットする髪型なら、髪が伸びた時にショートボブにデザインをしやすいんですよ。段階を追っていけば将来的にはショートボブにできるから』
『分かりました、お任せします!』
今のわたくしの髪の長さでは希望のカットは無理のようです。できないと言いつつ、希望のカットにどうすれば近づけるかを教えてくれた。そのカウンセリング力はさすがトップスタイリスト。しかし、田中さんのたまに出てくるタメ口は気になる。