美容師人生が大逆転! トレンドヘアをやめて、キャリアをリセットした日 ―「MR.BROTHERS CUT CLUB」ジュリアンさん
海外でのゲリラライブカットをスタート! 「気になる存在」として発信は欠かせない
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今、僕のInstagramにアップしている海外でのライブカット動画は、店の宣伝のためにはじめたものです。最初の場所はロサンゼルス。「せっかく海外にきたし、街並みもかっこいいし、やってみたらおもしろいんじゃないかな」くらいの感覚で、ゲリラ的にやってみたんです。
そうしたら人だかりができて、鏡のない状態でカットしているのに次から次へと「俺も切ってくれ」って、みなさん興味を持ってくださって。「日本の美容師が何かおもしろいことをやっている」と思っていただけたんじゃないかなと思います。
ブルックリンの橋の真ん中でカットしていて警官がきたときは「さすがにこれはまずい」と焦りました。しかし、しばらく様子を見ていた警官が、サムズアップして通りすぎていったんです。ブルックリンは、アーティストに対してリスペクトがある街。だから路上でのパフォーマンスにも寛大なんですよね。
ライブカットを通して、その地域や国のカルチャーを肌で感じられるのもおもしろいのですが、インスタグラムは世界とのコミュニケーションに一役買っています。僕らの投稿を見て、コメントから仲よくなったり、海外からわざわざきてくださったり。それはきっと同じカルチャーを愛し、「MR.BROTHERS CUT CLUB」がさまざまな活動をしているから。「なんかいつもおもしろいことやっているな」って気になっていただけているのだと思います。
美容師としての最強の武器? 代表の西森は、天性の人格を持っている。
今振り返ると、西森が僕を誘ってくれたあのたった1日で美容師人生が大きく変わりました。西森のすごいところは、天性の人格。どこに行っても友だちがいますし、みんなに愛されるんです。
人に好かれることは、美容師の仕事で大切なことの一つ。西森の場合、英語を喋れないのに、海外に行っても現地の人を笑わせて仲よくなれるんです。文化が違うので、下手をしたら怒らせる可能性もあるのに、そんな難しいことを自然にできてしまう。本当にすごいと思います。
「MR.BROTHERS CUT CLUB」に入ったことで、僕にとっては驚愕するほどうれしいことも起きました。それは海外とのつながりができたこと。ミズタニシザーズの米国アンバサダーの方と西森が知り合いになり、そのアンバサダーの方が「SHCOREM」が出しているプロダクトも取り扱っていたんです。日本でも「SHCOREM」のプロダクトを売りたいということで、うちと一緒に仕事をすることになりました。まさかこんなに早くクラシックヘアに目覚めたきっかけの、憧れの人たちと一緒に仕事ができるようになるなんて思ってもみませんでした。