街の美容室vol.20 神保町
それぞれの街を代表する美容師さんをインタビューする企画、「街の美容室」。二十回目の街は「東京/神保町」です。神保町といえば、本の街。大型書店や個性的な本屋さん、古くから続く古本屋さんが立ち並びます。また、スポーツ用品店、楽器店が多いことでも知られる趣味の街。今回は神保町に開店して4年目の「hair&gallerybooks moloco」(ヘア アンド ギャラリーブックス モロコ)の店長/高橋祐司さんに街の魅力、お店のコンセプトなどについて、お話をうかがいました。
−神保町にお店を出されるまでの経緯をお教えください。
専門学校を卒業したあと、水道橋にあるmolocoの姉妹店に就職し、その後、水道橋店で店長を経験したあと、神保町店を開店する際に店長になりました。
神保町店を開店しようというときに、オーナーから「お店のコンセプトから全部やってみる?」と言われて、コンセプトや店名から内装などを事業計画書としてまとめて、店づくりを一からやらせてもらいました。自由な社風で、まるで自分の店のように、すべてを任せていただいています。
−お店のコンセプトはどんなものでしょうか。
もちろん基本には美容室としてお客さまのオーダーにしっかり応えていくというのがありますが、それと同時に、「神保町に集まる人たちのコミュニティの場に」というコンセプトがあります。
文化系のイベントも行っています。これまではレザークラフト教室など手づくり系のワークショップ、ボードゲーム大会、本の交換会、カフェなどを行いました。
イベントの企画はお客さまとの雑談から発展することが多いです。お客さまとは距離が近く、一緒にお酒を飲みに行くこともあり、その場で話題がふくらんで一緒に何かやろう、と新しい企画が生まれます。ぼく自身、本好きで、神保町という街が大好きなので、神保町に集まるお客さまとは気があうんです。