街の美容室vol.18 松陰神社前

−苦手なことを克服できずに悩んでいる若い美容師の方々もたくさんいらっしゃると思いますが、何かアドバイスはありますでしょうか

 

 

自分の経験で言うと、ぼくは話し下手ですが、技術力がないと不安になって、話し下手に拍車がかかってしまいます。だからまず、技術力を高めて不安を減らして自信をつけ、苦手部分をカバーできるようしました。そうして実践してみると変な力が抜けて、自然体で話せるようになりました。

 

自分の性質を無理に変えようと思うよりも素直に受け入れ、得意な部分を伸ばせば自信につながります。不得意な部分をメモして意識的になり、その部分が得意な先輩や同僚の動きを観察してみてもいいと思います。ぼくはつい見すぎてしまい、怒られたことも(笑)。

 

わからないことがあれば先輩にでも同僚にでも、どんどん聞いてみてください。得意な分野について教えを請われて、いやな気持ちになる人はいないと思います。

 

−これからの目標などお教えください。

 

持っている技術に甘んじることなく、学び、成長し続けていきたいと思っています。この場所が好きですし、ここで美容師を続けていきたいですね。もしスタッフから「別の場所で自分の店を持ちたい」という相談があれば協力もするつもりです。

 

繁栄はもちろん大切ですが、そこをがむしゃらに目指すより、「心」を大事に歩んでいけば、いい結果につながっていくと思っています。今後も、好奇心をもって、仕事を楽しんでいきたいですね。

 

プロフィール
COCORO代表・スタイリスト
近藤健次郎(こんどう けんじろう)

静岡県出身。真野美容専門学校卒業後、原宿など3店舗の美容室に勤務。32歳で独立して松陰神社前に「COCORO」を立ち上げ、10年目。スタイリスト歴20年。ナチュラルで再現性の高いスタイルで幅広い年齢層から支持されている。ショップカードのイラストを描くなど、アート好き。誠実な人柄でスタッフからの信頼も厚い。

 

(取材・文/揚石 圭子 撮影/泉山 美代子)

 

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