街の美容室vol.18 松陰神社前

−お店をつくるときのこだわりは?

 

 

インテリアのこだわりは、アンティークの家具を使用して落ち着いた雰囲気にしたことと、大きな窓を生かした明るい店内にしたことでしょうか。美容室では、外から店内が「見えるのがいい派」と、「見えないほうがいい派」があると思いますが、ぼくは「見えるのがいい派」です。外が見える空間のほうが気持ちよく感じます。

 

おかあさんがカットしているのを、大きな窓の外から、子どもがのぞき込んでいることも。裏に公園があるので、おかあさんがカットしている間はそこで遊び、ときどき様子を見にくるんですね。

 

お店をつくるときに一番大事にしたのは、スタッフ全員が、「お客さまのお悩みやご希望を親身に受け止めながら、高い技術を提供し続けること」という共通した認識を持つことです。これはあたり前のことでいて、とても大事なこと。これを心に持ち続け、お客さまとよりよい信頼関係を築いていけるよう、日々励んでいます。

 

 

−「COCORO」の店名の由来も、お客さまの「心」を大切にするというところからきているのでしょうか。

 

そうですね。お客さまへのおもてなしの心はもちろん、スタッフへの思いやりの心も大切にしたいという想いもあってつけました。うちのスタッフはみな協調性があり、人の気持ちになって考えられる人ばかり。スタッフ同士、仲もいいんです。スタッフ同士の関係性がお店の雰囲気につながり、それがお客さまに伝わるので、そこは大事ですね。

 

ミーティングを密にして、スタッフの悩みや、お客さまとの間で起きた問題点、気づいた点などを共有しています。車椅子のお客さまやアレルギー体質のお客さまなど、個々のお客さまにどのように対応して安全に心地よく過ごしていただけるかなど、工夫の仕方や使用する薬剤・技術の共有もしています。そうして連携を取ることで、自分が経験していないことに対しても臨機応変に対応できる想像力がついていくと思っています。

 

−スタッフの方々の笑顔がすてきで、サロン全体にゆったりした空気が流れていますね。スタッフの教育で気をつけていることがあればお教えください

 

 

人に何かを伝える、というのはなかなかむずかしいものですよね。伝えたいことが10あったら、伝わるのは2くらいかなと感じます。相手の目線に立ってくり返し伝え続けていくことが大事なのではないでしょうか。

 

技術でも接客でも、やらされるのではなく、自分で何をすべきか考えて自主的に動くことが大事だと思います。スタッフには、課題を自分で見つけて取り組み、克服する力を身につけてほしいですね。こちらから何かを強制することはしませんが、「技術をチェックしてほしい」と言ってもらえれば、朝早くきてチェックすることもします。

 

今はお客さまの求めるスタイルが多様化していて、あらゆる技術の組み合わせをしなければならないことも多い時代です。新しい技術やスタイルに関しての勉強会なども行っています。スタッフみなで好奇心をもって学び、センスや技術を高め合っていきたいと思っています。

 

>COCORO流苦手を克服する方法

 

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