街の美容室vol.17 月島
−人生の岐路に立ったという感じですね。集客のためにはどのような努力をされたのでしょうか。
自分の仕事の軸は、お客さまに寄り添う力、カウンセリング力です。まず広告などを打ってたくさんのお客さまにご来店いただくこと、そしてしっかりカウンセリングをしてご満足いただき、再来店率を上げることに努めました。
徹底したカウンセリングは、スタイリストになった当初に講習会などで学びつつ、実践の中で身につけたものです。「お客さまと徹底的に打ち合わせをする」という姿勢をもつようになってから、目指す美容師像も変わりました。美容師になった当初は、芸能人の担当になってみたいとか、海外に活躍の場を広げたいといった夢がありましたが、「お客さまに寄り添った仕事」を心がけるようになってから、お客さまによろこんでいただけることがうれしくて、そこにやりがいを感じるようになったんです。
そうした姿勢を軸に仕事を続けた結果、リピート率がアップし、目標を予想以上に達成することができました。
−そうして自信をつけて、独立されたのですね。
はい。通い慣れて愛着のあった東京湾岸エリアからできるだけ近い場所を探し、月島に後輩と一緒にお店を出すことにしました。
お店を立ち上げてから、改めて新規のお客さまを獲得しなければなりませんでした。だいたい月に新規で25〜30人のお客さまがきてくださいましたが、月島ではリピート率が高く、その7割から8割が再来店してくださったので、半年ほどで経営的に安定させることができました。
