街の美容室vol.17 月島

 

それぞれの街を代表する美容師さんをインタビューする企画、「街の美容室」。十七回目の街は「東京/月島」です。月島は、もんじゃ焼き屋が多く集まる「もんじゃストリート」や古い町並み、近代的な高層ビル群といった新旧の風景対比が楽しめるエリアとしても人気です。月島で「Conneru」(コネル)を立ち上げて5年目になる萩原亨(はぎわら とおる)さんに、月島の魅力や美容室を開いた理由についておうかがいしました。

 


 

−月島で美容室を立ち上げるまでの経緯を教えてください。

 

 

専門学校を卒業してから1年間ほど務めた地元栃木の美容室では、入社して数カ月後という異例の早さでスタイリストになりましたが、自分の技術に不安を覚え、もっと美容の基本を一から学び直したいと思い、一度退社して改めて就職先を探すことにしました。

 

「関東近郊の美容室」そして「技術をきちんと学べること」を条件に『リクエストQJ』などの情報誌で求人を探し、津田沼(千葉県)の美容室に転職。独立するまで10年間勤めました。

 

独立に興味をもったのは、たまたま訪れた個人経営の小さな美容室の雰囲気がよかったからです。そこには、お客さま一人ひとりに時間をかけて丁寧に接する姿勢や、アシスタントを含め、スタッフみんながいきいきと楽しそうに働いている姿がありました。

 

仕事は売り上げの数字がすべてではないと気づき、仕事を続けていくうえでは、お客さまをよろこばせることを第一としながら、スタッフ全員が楽しく働くことも大切だと思うようになりました。それで自分も人間らしく楽しく働くことのできる美容室をつくりたいと思うようになったんです。

 

−そう思うようになってから、具体的にどう動かれたのですか?

 

 

そのときは先輩から引き継いだお客さまを含め、多くのお客さまを担当させていただいていましたが、それは自分の実力だけで得たお客さまではありません。お店を立ち上げるなら、自分の力だけで集客する力をもっと身につけなければと思いました。

 

それで、新しくオープンする東京湾岸エリアの店へ異動希望を出し、まっさらな状態から1カ月で150人集客できるようになったら独立しようと目標を立てました。もし達成できなければ美容師をやめる覚悟で、そうなったら美容師とは別の形で、美容関係の仕事に携わろうと考えていました。

 

>集客のためにはどのような努力を?

 

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