誰でも美容師になれる国!? 「ジャカルタ」で感じた海外展開の難しさ― Lond代表取締役小林瑞歩さん

目標は現状維持ではない。「Lond」を海外へ広めていくことが使命

 

 

ジャカルタでの仕事はとても楽しいのですが、Lond Tokyoは僕一人の美容室ではありません。Londという組織のもとで展開していますし、あくまでLondというブランドを海外に広めていくのが僕の使命です。

 

2017年10月にオープンして、今2019年の1月。この1年4ヵ月は、ただジャカルタでLond Tokyoを維持しただけだと、僕は感じています。サロンワークは好きなので、サロンに立つことは楽しいのですが、いつまでも僕だけがサロンワークをしていると、Londの代表としての仕事である「他の場所への出店」のスピードが遅くなってしまう。なので、スタイリストの必要性はとても感じています。

 

また、今年はジャカルタにもう1店舗出店する予定なんです。今回も日本人の方が多いエリアに出店します。

 

ジャカルタで働いてわかったのは、ほとんどの日本人のお客さまは、日本人の美容師に切られたいと思っている、ということ。もちろん、Lond Tokyoにいるアシスタントたちは、お客さまからとても気に入られています。日本と一緒で、目をかけていたアシスタントがスタイリストになったときに、「じゃあデビューした子に切ってもらおう」と言ってくださると思うのですが、駐在の方は数年で入れ替わってしまう。それに「今日日本からきた」という人が美容室を探して、日系の美容室を選ぶのは日本人に切られたいからだと思うんです。

 

日本人に向けたビジネスは、やっぱり日本人のスタイリストが揃ってないと売上が上がりにくい。だからこそ現地の顧客を増やす戦略や、組織作りをして、海外出店を一緒に進めるスタッフを増やしていきたいと思っています。

 

プロフィール
Lond
代表取締役/小林瑞歩(こばやしみずほ)

1985年生まれ。埼玉県出身。専門学校卒業後、都内有名サロンへ入社。退社後、業務委託経験を経て、専門学校の同級生だったメンバーと「Lond」を立ち上げる。「Lond」の海外展開を先導し、2017年10月にインドネシアのジャカルタに「Lond Tokyo」を立ち上げる。現在はジャカルタに在住。

 

(取材・文/QJナビDAILY編集部)

 

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