サロン経営もDJも、ミックスする感覚は同じ 独立7周年を迎えた内田聡一郎が語るLECOのたくらみ
LECOをLECOたらしめる49:51のバランス
編集部:ちょっと気が早いかもしれませんが、10周年に向けてのメッセージをお願いします!
内田:相変わらずおもしろいことやってる個性強い集団だと見られるのが、僕らが歩むべき道だし、むしろそこで勝負するしかないのかなと。僕らは儲かるビジネスだけをやりたいわけじゃないんです。
これからもオシャレだし、面白いことやっている集団を目指したいんですけれど、組織が大きくなるほどカルチャーが薄れていくものだと思っているんですよ。でも、僕らはあえて、組織を大きくしながら、LECOを育てていきたい。
カッコ良くてサロンのカルチャーの純度が高いところって、少数精鋭だからこそ輝くから、人が増えにくいんですよね。でも、その状態で20年先もいられるかといったら、正直難しいと思っています。歴史を見れば明らかです。
じゃあ、人や店舗の数を増やせばいいかと言ったら、それも違うんですよね。大きくなると薄くなる。結局、LECOはどうなんだというと、ビジネスとカッコ良さのバランスを考えたとき、49:51でカッコいい寄りのサロンなんですよね。もうこれは感覚的なものでしかないけど、50:50からさらにビジネス寄りにいくと、醒めちゃうわけです僕は。とはいえ、少人数のサロンでカッコいいに寄りすぎてもビジネスとして成功しないから、49:51ってめちゃくちゃ絶妙なミックス状態なんですよ。これって僕らにしかできないと思っているから、こだわっていきたいですね。
内田聡一郎
LECO代表 内田聡一郎(うちだ そういちろう)
2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUをオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
【X】@soucuts
【Instagram】@soucuts
LECO店長
AMANE
茨城県出身。フィンランド育ち。国際文化理容美容専門学校渋谷校卒業。LECO初の新卒メンバーの一人。現在入社6年目でLECOの店長を務める。プレイヤーとしては、ブリーチを用いたデザインカラーやブリーチ毛にもかけられるケアパーマ、パーマ落としや酸性ストレートなど、なんでもこなすパーマの匠。趣味の領域を超えるレベルでDJをしており、プライベートではクラブ通いをする毎日。
【Instagram】@leco_amane
(文/外山武史 撮影/菊池麻美)