サロン経営もDJも、ミックスする感覚は同じ 独立7周年を迎えた内田聡一郎が語るLECOのたくらみ
サロン経営もDJも根底はつながっている
編集部:変な質問かもしれませんが、DJと経営は通じるものがありますか。
内田:めちゃ通じていますよ。ミックスしていく感覚はDJと同じですね。クリエイション魂がある人は、ゼロイチで自分の曲をつくりたいと考えるはずなんですよ。でも、他人のふんどしで相撲をとるっていう言葉がありますけれど、僕は人の曲をチョイスして、その場の空気を盛り上げていくわけです。これって、サロンオーナーとして、どんな要素を選ぶか、どんな仲間を選ぶかというのと同じような感じなんですよね。当たり前なんだけど、ヘアサロンって一人でできるものじゃないですから。
編集部:LECO inc. 7th Anniversary “SCRAMBLE vol.2”でもDJをされる内田さん。5周年に続いて2回目のイベントですね。
内田:僕らはイベントにヘアを絡めないところにこだわりがあるんですよ。美容とは100%別のフィールドなのに、美容師が主催しているところに価値があると思う。手前味噌ですけど、音楽好きな人たちの間では「このイベントはヤバい!」という感じになっているんですよ。前回もそうでしたが、単純に「このアーティストを見たくてきました」という人が、今回もたくさんくるはずです。
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5周年に続き7周年イベントも
美容からちょっとずらしたやり方で自分たちの存在感を出していくことって、LECOだからできることなのかなと。ほかのサロンが片手間で僕らと同じことをしても成立しないと思います。僕らが信用をつくってきたからこそ実現したLECO inc. 7th Anniversary “SCRAMBLE vol.2”のラインナップなんです。
AMANE:自分も2ndfoorに立たせてもらう予定なんですけど、フロアごとにラインナップも違ってそれぞれ違う盛り上がり方ができるんですよ。僕のフロアは正直に言って、かなりコアなセレクションなので、普段あまりクラブに行かない人たちからすると、見たことのないアーティストも少なくないと思うんです。でも、僕はこのイベントをきっかけに、クラブカルチャーを楽しんだり、普段は聞かない音楽を聞いたりする体験をしてほしいと考えています。
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内田:それ、すごく大事な感覚だよね。美容学生とか、ウチの若い子たちとか、何か知らないものを浴びている感じ。僕らが大事にすべきことだと思うし、そういう価値を売っていきたいと思っています。やっぱり、Instagramとかで2次元のものに満足していては奥行きが出ないと思っていて。2次元で見るだけじゃなくて3次元で体感したことが、自分の手先から生み出されると思っているんですよね。それが、表現に説得力を生み出すわけですよ。