オーナー・店長がケチすぎる! 振り回されて大迷惑なサロンの「いきすぎた節約」エピソード
最新ヘアカタログは高い!? 店長のケチな案にスタッフはドン引き…(男性/25歳)
うちの店では新しいヘアカタログを買ってもらえません。というのも、カタログの代わりに、古くて処分するファッション雑誌を切り抜いてアルバムを作っているからです。あるとき、店長が「ヘアカタログは1冊1,000円以上もしてもったいない」と言い出し、古くて処分するファッション雑誌の使えそうな写真を切り抜いて、自作アルバムを作らせるようになりました。
アルバムを作っている時間があるなら、練習したいですし、他にもやることがたくさんあります。営業後の貴重な時間を、古い雑誌を確認して切り張りする作業に使わないといけないと思うと納得いきませんでした。
そこで私は、思い切って「ヘアカタログは最新版じゃないとお客さまの参考にならないので、買いましょうよ!」と提案しました。しかし、店長は「今お客さまってスマホで髪型の画像持ってくるし必要なくない? とりあえず作ってみようよ!」とまったく聞く耳をもってくれませんでした。上司命令なので仕方なくアルバムを作っています…。
正直めちゃくちゃ面倒臭いですし、「ヘアカタログくらい買えよ!」としか思えません。実際、ヘアスタイルはどんどん新しいものに更新されていくし、旬の過ぎたヘアスタイルしか載っていない手作りカタログなんて作りたくないです!
節約を徹底するあまり人の心を失った店長の驚愕のトリートメントコース提案(女性/30歳)
うちの店にはトリートメントのコースが3段階あります。スタンダード、リッチ、プレミアムと、それぞれ金額も3,000円、4,000円、5,000円と上がっていきます。
ある日のミーティングでのこと。店長が突然「いいトリートメントは仕入れ値も高いし、3種類の在庫を抱えるのは非効率。在庫は1番安いトリートメント1種類だけにして、それをコース名だけ変えて出してもバレないんじゃない?」などと言い出したのです。
節約したい気持ちはわかりますが、同じ商品なのにメニュー名を変えて金額を高くもらうなんて…そんなの詐欺です! もちろん、徹底的に反対しました。しかし、店長は「だったらプレシャンプーで使っているプレトリートメントを、1番安いトリートメントにしちゃえばいいんじゃない? 加温で演出すればわかんないでしょ?」と食いさがってきました…。
こんな詐欺行為、自分を指名してきてくれるお客さまには絶対にできません。私は「こんなことをするなら辞めます!」と断言し、他のスタッフも「そんなことはやりたくない!」と意見したため、なんとかこの話はなくなりました。節約やケチも度が過ぎると人の心を失ってしまうのですね…みなさんも気をつけてください。
<まとめ>
ときには「えっ!?」と思う節約が物を大切にする意識につながるなど、いい方向に向かったエピソードもありましたが、詐欺まがいな節約をしようとする人も中にはいるよう。節約は大切ですが、お客さまやスタッフに迷惑をかけてしまってはいけませんよね。世の中のオーナーさんや店長さん! あなたのサロンは大丈夫ですか…?
(取材・文/QJナビDAILY編集部 イラスト/tim)
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