思い出すと恥ずかしくなる現役美容師の「若かりしころの自信過剰が招いた失敗エピソード」9選
みんなに人気の雑学博士。調子に乗って知ったかぶりの罠にハマってしまい…?(28歳/男性)
自分はルックスがよいわけでもなく、性格もどちらかというと大人しい人間。でもチャラチャラしている美容師には負けたくなくて、大好きな雑学を売りに接客力で勝負していました。そうしているうちに、お店では「物知り博士」として有名になり、他の美容師がお客さまとの会話で名前が出てこなかったりすると、呼ばれて「アレなんだっけ?」と聞かれるように。そこでパッと答え、みんなから感心されるなど、順調に自分の強みになっていました。
しかしあるとき、女性のお客さまから、読んでいる雑誌を指差してある韓国のアイドルグループについて質問ラッシュを受けたんです。僕はとっさに「ああ、◯◯ですね! 知ってます!」と言ってしまいました。
しかし実際はまったく違う読み方だったようで、お客さまは大爆笑。パニックになって「申し訳ありません!」と謝罪し、赤面しながらその場を去りました。それまで、「物知り博士」と呼ばれ、自分を謎解きクリエイターの松丸亮吾さんのようだと思い込むくらいには調子に乗っていました…。それからというもの、接客業たるもの、すべてのジャンルに答えられなければと思いオールジャンルで勉強しています。
愛する妻にマイホームをプレゼント! しかし社会のルールは無情だった…(34歳/男性)
私はコツコツと貯金を積み上げて、指名を増やし、満を持して26歳で独立。独立1年にして月の給料は100万を超えるまでになりました! そこで、長年付き合っていた彼女に「マイホームをプレゼントする!」とサプライズでプロポーズをしたんです。そして結婚が決まり、夢のマイホームを買いに行きました。しかし、「個人の美容師の独立では3年以上の確定申告書が提出できないと信用がなくてローンを組めない」と言われてしまったんです。会社に所属している場合は、1年の継続勤務で年収を満たしていればローンが通るそうなのですが個人事業主は3年必要なんだそう。
彼女も一緒に行っていた手前、カッコ悪い姿は見せられないと思い、不動産の方と銀行の方に「いやいやご冗談を! 僕、月100万円稼いでますよ!」と通帳を見せるというこっ恥ずかしい行動をとってしまいました。もちろん、「い、いや、稼いでいてもこれが融資のルールでして…」と言われ、断られてしまったのですが…。諦めきれず、他にも4社に融資をお願いしたのですが、すべて断られてしまいました。
若くして独立し、美容師としては一人前だと思い込んでいましたが、実際は社会のルールも知らない半人前だったということを知りました。その後しっかり3年継続させて無事ローンを組み、マイホームを購入することができました!
>ウィッグコンテストで優勝し鼻高々になるも、実際に人の髪を切るのはそう上手くいかず…?