パワハラ・セクハラだけじゃない! 現役美容師が体験したとっても迷惑な「◯◯ハラ案件」
先輩の言うことは絶対!? 苦手でも関係なしで歌わされる地獄の「カラハラ」(34歳/女性)
まだ体育会系のノリが強かった、新人のころの話です。新人は忘年会や飲み会で余興をさせられることが多く、中でも苦手なカラオケを歌わされる「カラハラ(カラオケハラスメント)」が辛かったことをすごく覚えています。
当時勤めていたサロンは、飲み会の後に2次会でカラオケに行くのがお決まりのコースでした。断るなんてことはできず、後輩であればあるほど2次会に行くのは当たり前。先輩たちへのお酌や手拍子はもちろんのこと、歌うことも強要されるのが本当にしんどかったです。特に、私が音痴だったこともあり歌うたびに笑いが起こるのが辛くて…。先輩たちに悪気はないのですが、あるときお酒も入っていたからか泣いてしまい「笑われるのが辛い!」と思わずマイクで言ってしまいました。
「泣いてんじゃないよ〜」と最初は笑いが起きたものの、ある女性の先輩が「嫌がることはやめましょう!」とみんなの前で言ってくれて、それからは私に無理やり歌わすようなノリはなくなりました。ただそれから、普段からも気を遣われるようになってしまい、それがまた苦痛で…。他の理由もありましたが、結局そのお店は辞めてしまいました。
相手の嫌がることはしない、これに尽きますね。
ファッションモンスター!? チェックが厳しすぎる「服ハラ」(22歳/女性)
私のお店にいる女性スタイリストはファッションが大好き。朝出勤すると「何でその色の組み合わせなの? この色のほうがいいよ?」とか「あなたの雰囲気だと、こういう服装のほうがいいよ」など、私を含めたアシスタントへの度が過ぎたファッションチェック、「服ハラ(服装ハラスメント)」がすごいんです!
私もおしゃれは好きなので指摘されるのは嫌ですし、指摘されてからより考えたコーデで出勤してもさらに指摘されてしまいます。そこで、「私も考えてやっていますし、限られた予算でやっているんですからそこまで言わなくてもいいじゃないですか!」と勇気を出して伝えました。
先輩は私の言葉を黙って聞いてくれた後、なぜか「今度の休みに買い物行こうか?」と言い、休みの日に普段私が行くお店を一緒に巡ることになりました。さらに先輩が勧めてくれて、私自身もいいなと思った服を「みんなに内緒ね」と買ってくれたんです。そのときに、「お客さまに『この人に施術してほしい』と思っていただくためには、スタイリスト自身が自分に似合うものを理解したファッションをしていて、お客さまにおしゃれだなと思っていただくことが大事なんだよ」と教えてくれました。
先輩の話には納得することができたので、何かを伝えるときには、まず真意を伝えてからじゃないと伝わらないんだなとこの経験から学びました!
>嫌いって言いにくい…無理やり食べればさらに増える!? 些細な一言から生まれたハラスメント